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  • 2016.04.03 Sunday
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「ラプソディ・イン・ホワイト」ラヴ・アンリミテッド・オーケストラ(feat.バリー・ホワイト)

JUGEMテーマ:音楽




バリー・「ホワイト」氏だからラプソディ・イン・「ブルー」ではなくて「ホワイト」。って説明するのも間抜けですが(笑)、僕なんかは「シャレが利いてるな」と思うんだけれど、やっぱり向こうの感覚ではこういうのも寒いオヤジギャグの部類に入るんですかね(笑)。

以前ブログに書いたデイヴィッド・T・ウォーカーの仕事を調べていた時に、かの有名なバリー・ホワイトの「愛のテーマ」でギターを弾いていた、というのを知って「あの歌うような印象的な音色のギターもデイヴィッド・Tだったのか」と、このアルバムを聴いてみた次第。ちなみに同じく「愛のテーマ」で印象的にギターを「チャカポコ」言わせて(笑)るのはたぶんディーン・パークス(スティーリー・ダンのアルバムで弾いてるのが馴染み深いスタジオ・ミュージシャン)ですね。

この「ラプソディ・イン・ホワイト」は73年にバリー・ホワイトがラヴ・アンリミテッド・オーケストラ名義でリリースしたアルバム。白眉とも言うべきは何と言ってもバリー・ホワイト最大のヒット曲「愛のテーマ」である。日本では航空会社のCM曲に使用されていたので、我々の世代には猛烈なノスタルジアと飛行機が雲の上を飛んでいる映像と共に思い出される(笑)佳曲。ただ世代的に考えると、リアルタイムでそのCMを見ていた記憶よりは、その後テレビのクイズ番組や何かで優勝賞品が航空会社のタイアップの海外旅行、なんて時に飛行機が雲の上を飛んでいる映像のBGMにこの曲がよく使われていたのを覚えているのかもしれない。

また、タイトル曲である「ラプソディ・イン・ホワイト」も我々の世代には懐かしいテレビ番組「ウィークエンダー」のテーマ曲として使用されていたので有名な曲。ちなみに「ウィークエンダー」で事件を紹介する時(「新聞によりますと」)に鳴る印象的なブラスのジングルは、ブラッド・スウェット&ティアーズのヒット曲「スピニング・ホイール」のイントロでしたね。

「愛のテーマ」にしても「ラプソディ・イン・ホワイト」にしても「ストリングスが流麗で癒されるのに気分が高揚する」という珍しいタイプの楽曲である。パーシー・フェイス・オーケストラの「夏の日の恋」の典雅な癒しと、ビル・コンティの「ロッキーのテーマ」の高揚感の両方を併せ持つ、とでも言うべきか。この「高揚感」の方を担っているのは明らかにモータウン・サウンドの影響を受けたと思しきエド・グリーンのドラミングだろう。この人もスティーリー・ダンやドナルド・フェイゲンのソロアルバムで叩いたりしてる人なんだけど、実際に70年代にはモータウンのレコードでも叩いていたのかもしれない。

この2曲はインスト曲なのだけれど、バリー自身のドスの利いたエロエロ・バリトン・ヴォイス(笑)がシビれる歌ものの楽曲も非常によい。時にディスコやイージー・リスニングにカテゴライズされることもあるバリーだが、特に日本人の心に響くような、ある種歌謡曲的ないい歌メロを書く。まあ当時の日本の歌謡曲がバリー・ホワイトからの影響を大きく受けている訳だけど(笑)。

話は変わるが、つい最近まで青山テルマと加藤ミリヤを完全に混同して覚えていた自分に気が付いて焦った(笑)。安室奈美恵の「スウィート・19・ブルース」をカヴァーしていたのはどっちで、遠距離恋愛の歌でブレイクしたのはどっちで、湘南乃風の若旦那とコラボしたのはどっちだっけ?と、慌てて調べて記憶を整理しました(笑)。ナンシー関女史がご存命なら、キャラかぶってる2人のうち「どっちか一人いらない」と言ったのかな。あとときどきスザンヌとマリエもどっちがどっちか分からなくなるんだが(笑)、これはもう若年性アルツハイマーの初期症状なのかな(笑)。

僕の住む地方では先日放送された「タモリ倶楽部」で見たローラ・チャンの、コールマン並のアクロバティックな天然ボケの連発からもう目が離せない。特に「辛いのは平気」と言って激辛中華料理を一口食べた後悲鳴を上げて「口内炎イターい!」は秀逸だった。もはや笑うのを通り越して感心してしまった(笑)。しょこたんこと中川翔子や小池栄子が世に出てきたときと同じような、バラエティ番組への適性の高さとポテンシャルの高さを感じさせるタレントの登場である(しょこたんはその後少々アクの強さが目立つようになり、小池は村上龍と番組やったりやや別の方向へ行ってしまったけれど)。

ローラ・チャンもそうだけど、里田まいや木下優樹菜など、いわゆる「天然系おバカタレント」が凄いのは、その強烈な天然ボケについ見過ごされがちではあるが、実はそれなりにルックスのクオリティが高い、ということである。しかし決して「こんなにカワイイor綺麗なのに意外とおもしろい」という「外見とのギャップという武器」に頼ることなく強烈なボケを繰り出すことができる。そこがおもしろい。

あとかなり昔に書いた気がするけど、木下優樹菜はかつてのMEGUMIや若槻千夏と同じ「おっとこ前な女性タレント」の正しき継承者であると思う(笑)。

「ララは愛の言葉」デルフォニックス

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フィラデルフィア・ソウル=フィリー・ソウル、というと普段ソウル・ミュージックを聴かない人でも山下達郎やホール&オーツなどを経由して馴染みのある人が多いかもしれない。僕の場合はトッド・ラングレンが入口でした。そのトッドもカヴァーしている「ララは愛の言葉」が収録されているのがこのデルフォニックスの1stアルバム。全編フィリー・ソウルの偉大なプロデューサー、トム・ベルのプロデュースによるもの。楽曲もバート・バカラック(トム・ベルとバカラックの興味深い関係性については後述します)の名曲などのいくつかのカヴァーを除いて全編トム・ベルとリーダーのウィリアム・ハートのペンによるもの。この1stアルバムで既に「哀愁のフレンチ・ホルンと泣きのメロディ」というデルフォニックスのスタイルが確立されている、と言っていいだろう。

前回のブログで書いたデイヴィッド・T・ウォーカーのカヴァーした「Didn't I (Blow Your Mind)」が収録されているのは彼らの3rdアルバム「The Delfonics」。このアルバムを最後にデルフォニックスは彼らがブレイクする立役者となったプロデューサー、トム・ベルと袂を分かつことになる訳であるが、トム・ベルにとってこのデルフォニックスというグループは、その後手がけ、またしても大ブレイクすることになるスタイリスティックスの習作だったのではないか?という気さえする。デルフォニックスというコーラス・グループは簡単に言うとあまり上手じゃない(笑)。3rdアルバムにはコーラス・グループのアルバムであるにも関わらず、なぜかインスト曲が収録されている(笑)(その名も「デルフォニックスのテーマ」)といったあたりにもプロデューサー、トム・ベルの苦悩(笑)がうかがえる気もするのだが。そこでトム・ベルが自分の思い描いた音をより忠実に具現化してくれるコーラス・グループを探し求めていた中で世に送り出したのがかのスタイリスティックスなのではなかったのか?と。でも実を言うとデルフォニックスのそんな「ヘタウマ」が、またたまらない「味」だったりはするんだけどね(笑)。

と言う訳で、次回のブログはスタイリスティックスとトム・ベルについて。

She Believes In Me

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ケニー・ロジャースの78年のヒット曲「She Believes In Me」を聴いていたら、いつものように目から熱いものがこぼれてきてしまった。最近歳をとったなあ、と実感するのは、涙もろくなったことと、酒に弱くなったことと、性欲(以下省略)。

「彼女が眠っている間に/僕は一晩中起きて自分の曲を演奏する/時には夜通しの演奏が続く日もあるけれど/ひとりぼっちでも家に帰れるのならそれでいい/彼女が夢を見ているかたわらで/僕は明かりを点けずに服を脱ごうとする/すると彼女が目を覚まして静かに言う/「今夜はどうだった?」/僕は彼女に近づいて言う/「うまくいったよ」/そして強く彼女を抱きしめる/彼女は僕を信じてくれている/こんな僕なんかのどこがいいと言うのだろう?/僕は昔彼女に言った/もしも君が僕の彼女になってくれたら/僕の書いた曲で世界を変えてみせる、と/でもそううまくはいかなかった/けれど彼女は僕を信じてくれている/だから僕も信念を持ち続けている/僕の曲が間違ってなければ/いつの日か道は開けるかもしれない/先のことなんて誰にも分かりはしないのだから」

この曲についていくつかのアメリカのサイトを調べていたら「one of the most famous wedding song」との表記があった。なるほどね。曲を書いているスティーヴ・ギブなる人物についても調べてみたら、思いがけず田中康夫の「なんとなくクリスタル」が関連記事として出てきたのでビックリした。時代の音だったのね。「♪アンニョア・オウンリ・ロンリー」な訳である(笑)。どうやらスティーヴ・ギブ自身はシンガーソングライターとして1枚だけ自らのアルバムを残しているようだけど現在は廃盤で入手困難とのこと。眠りつつあったレコード・コレクター魂に火をつけるレコードがまたしても1枚登場(笑)。

しかし僕はこのテの曲には弱い。僕の大好きなブルース・ジョンストン(僕がビーチ・ボーイズが好きだ、と言う時の30%はブルース・ジョンストンが好きだ、という意味である(笑))が書いた名曲「歌の贈りもの(I Write The Songs)」(こちらはバリー・マニロウの歌唱でヒット)に、曲調も歌詞のモチーフも似ている。

「長いこと生きてきて/僕は生まれて初めての曲を書き上げた/言葉とメロディーを繋ぎ合わせて/僕は音楽/そして僕は曲を書く/世界中が歌うことのできるような曲を/愛と特別なことについての曲を/若い女の子たちが涙を流すような曲を」

この曲は以前ブログに書いた(→こちら)バリー・マンの「アイム・ア・サヴァイヴァー」にも歌詞の着想が似ている。実はブルース・ジョンストンはテリー・メルチャーとともにこのバリー・マンのアルバムをプロデュースしているので、この曲をヒントにして「歌の贈りもの」を書いたのではないか?と思うのだけれどどうでしょう?

で、ケニー・ロジャースの「She Believes In Me」を口ずさんでいると、どうしても途中からジェイムズ・イングラムwithクインシー・ジョーンズの「Just Once」になってしまう(笑)。そしてこの曲もバリー・マンの曲なのである。

「僕はベストを尽くした/でもきっと僕のベストは十分じゃなかったんだろう/なぜなら僕たちはこうしてまた元の場所に戻ってしまったのだから/何も変わらずじまいのまま/またお互い見知らぬ2人に戻ってしまったんだ/ここにとどまるべきなのか/それともドアを開けて進むべきなのか/たった一度でいいから/僕たちの犯した過ちについて考えてみないか/どうして僕たちは長続きしないのかを/たった一度だけでも/僕たちはうまくやってく方法を見つけられないだろうか/一晩だけでなく魔法を長続きさせる方法を/それさえできれば/僕たちはここを切り抜けられると思うんだ」

そしてケニー・ロジャースの「She Believes In Me」を口ずさんでいると、途中から平井堅の「いつか離れる日が来ても」になってしまったりもする(笑)。またしても平井堅(笑)。

「アイ・リード・ア・ライフ」ベン・シドラン

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前回書いたジョン・マークだが、最初聴いた時に印象に残ったのは音楽性そのものよりまず外国訛りの英語の発音だったのだけれど(笑)、そもそもマークというのがファースト・ネームではないし、綴りが「Marc」ではなく「Mark」だし、やはりドイツ系なんですかね。バイオに関する情報が少なすぎてよく分からなかった。マーク=アーモンドの説明困難なその音楽性を「無国籍」と形容している人もいたけど、案外この英語のアクセントから来るイメージというのもあるのかもしれない。

あとジョン・マークの独特のヴォーカル・スタイルはゾンビーズのコリン・ブランストーンを想起させるのだけれど、コリンのソロ・アルバムなんかは日本では小西康陽をはじめとする良き理解者たちのおかげでめでたく再評価されて売れた訳で、マーク=アーモンドが売れても不思議はないと思うんだけれどそんな話は聞かないですねえ。やはりコリンとジョンではOSが違うのかな(笑)。

このベン・シドランの「アイ・リード・ア・ライフ」というアルバムも「そっち系」の人にウケそうなアルバムではある。何と言ってもクレモンティーヌのカヴァーで有名な「チャンシズ・アー」が収録されている。アルバム全体の印象も実に「オシャレ」だ。タワー・レコーズにこの人のアルバムを探しに行くと「JAZZ VOCAL」のところに分類されているのだけれど、やはりこの人の場合もそのバイオグラフィを見るとスティーヴ・ミラー・バンドに在籍していた、とかロックやポップスを好んで聴く人間でも構えることなく聴くことのできる音楽性ではある。

トミー・リピューマつながりということで言うと、ニック・デ・カロがストリングス・アレンジを担当している。あと僕が持っているマイケル・フランクスの「スリーピング・ジプシー」の解説はLP発売当時のものが転載されているのだけれど、ここに同系統のミュージシャンということで「ベン・シドレン」と名前が引き合いに出されている。

ところでPerfumeの新作「GAME」が売れているらしい。そりゃ売れるよな。僕らみたいな人間が買っちゃうから(笑)。AKB48のアルバムは興味はあるけどギリギリ買わない、という人間でもPerfumeは買っちゃうと思う(笑)。彼女たちがブレイクしたきっかけは公共広告機構のCMソング「ポリリズム」だろうけど、この「ポリリズム」という言葉に反応する人間は少なからずいるはずで。そういう意味では言葉の選び取り方からしてあざとい、と言えばあざとい。かつての椎名林檎と同じくらい(笑)。優秀なサウンド・プロデューサーと優秀なコレオグラファーが付けばルックスに少々難がある(失礼)アイドル・ユニットでも売れるのだ、という成功事例としては大変興味深くはある。

「タイガー・イン・ザ・レイン」マイケル・フランクス

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久しぶりに聴いたマイケル・フランクスの代表作「スリーピング・ジプシー」があまりに良かったので、ちょっともう一度ここら辺を掘ってみようといろいろ調べていたら、M・フランクスの4thアルバムが何と僕の大好きなジョン・サイモンのプロデュース作だという。全く知らなかった。ジョン・サイモンについてはこちら→過去記事 そこで早速聴いてみたアルバム「タイガー・イン・ザ・レイン」は、期待に違わず実に素晴らしいものだった。なぜもっと早くこのアルバムにめぐりあわなかったのかと後悔するくらいに。しかし妙なものだね。平井堅の新曲に始まって(笑)、ロジャー・ニコルズを経由して僕はふたたびジョン・サイモンの偉大な仕事に辿り着いたのである。これをセレンディピティと言わずして何と言おうか?上の過去記事にも書いたけど、実はジョン・サイモンという人は「レッド・ラバー・ボール」のヒットで知られるソフトロック・グループのザ・サークル(「59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)」はもともとポール・サイモンが彼らのために書いた曲だがボツになったのでハーパース・ビザールが歌うことになってヒットした、という逸話がある)のプロデュースもやっている人で、そういう意味ではソフト・ロックつながりでもあるんだなあ、と何とも面白い。

M・フランクスの1st「アート・オブ・ティー」や2nd「スリーピング・ジプシー」はトミー・リピューマのプロデュースで、バックはジョー・サンプル率いる(ジャズ)クルセイダーズの面々で、と確かにジャジーではあるのだけれど、そこはフランクスの個性であくまでソフト・サウンディング・ポップスと言った趣のアルバムなのだが、この「タイガー・イン・ザ・レイン」はもうジャズですね。ジョン・サイモン先生完全にオーヴァー・プロデュース(笑)。でも今の僕にはこの音が実に胸に染み入るなあ。ニック・デカロの「イタリアン・グラフィティ」とフランクスの「アート・オブ・ティー」と「スリーピング・ジプシー」が「トミー・リピューマ三部作」とでも言うべきものなら、差し詰めこの「タイガー・イン・ザ・レイン」とジョン・サイモンの「ジャーニー」は双子アルバムと言ったところか。

で、この辺のジャズ寄りの、大人の(オッサンではなく大人の(笑))音楽が今はマイ・ブーム(死語です)かと、関連する音楽をネットでいろいろ調べていたら「マーク=アーモンド」なるミュージシャンに辿り着いた。その名前に聞き覚えはある。以前書いたが、学生時代のプログレ好きな友人たちが「マーク=アーモンド」について語っているのを聞いていて、「ああ、あのUKニューウェイヴのゲイの」と口を挟んだら「そっちじゃないよ」と鼻で笑われたのだった。嫌な思い出だ(笑)。

で、その不思議な運命の糸に手繰り寄せられるように(実際には「トミー・リピューマ」というキーワードを手掛かりに自分で手繰っている訳なんだが)僕は「マーク=アーモンド」のいくつかのアルバムを聴くことになる訳だが、これがまた・・・、続きは次回のブログで。最近すっかりパターン化してる(笑)この「続きは次回」ってのは悪くないね。僕のように無精な人間がブログを続けるためのいいモチベーションになる(笑)。

「イタリアン・グラフィティ」ニック・デカロ

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このニック・デカロの「イタリアン・グラフィティ」というアルバムも、人によって聴くに至る経緯が様々なアルバムだという気がする。このアルバムの世間での評価からすると、まあ「AORの先駆的アルバム」というところと、「ソフトロックの名盤」というところからの大きく分けて2つに分かれるのかな。で、僕はというと、高校生の頃に大好きだったトッド・ラングレンの名曲「ウェイリング・ウォール」のカヴァーが収録されているから、という理由に尽きる。この曲のオリジナルが収録されてるトッドの「ラント/ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン」のライナーノーツにニック・デカロなるアーティストがこの曲をカヴァーしている、と書いてあって、当時はニック・デカロのことはよく知らなかったのだけれど、その珍しいファミリーネームのおかげで(笑)名前だけはやけに頭に残っていて、いつかそのカヴァーを聴いてみたい、と思っていたのだった。他のアーティストによるトッドのカヴァー・ソングと言えばだいたい「アイ・ソー・ザ・ライト」か「ハロー・イッツ・ミー」と相場が決まっていて(笑)、よりによって何でまた「ウェイリング・ウォール」なんて渋い選曲を、と興味が湧いたということもあった。

はたして実際に聴いてみたニック・デカロによる「ウェイリング・ウォール」は、トッドのファンの多くが納得するであろう実に素晴らしい出来だった。シンプルな弾き語りで原曲に忠実でありながらも、このアルバム全体の雰囲気にしっくりと溶け込んだアレンジが施されており、さすがは名アレンジャーの面目躍如と言ったところか。

先日書いたように、冨田ラボを聴いたのがきっかけで本当に久しぶりにこのアルバムを聴いたのだけれど、やはり若い頃に聴くのとは違うしみじみと胸に染み入る良さがあるね。要はまあいつも書くようにいい年こいたオッサンになった、ってだけのことなんだけど(笑)。で、このテのオッサン、いや大人の(笑)ムードの音楽でトミー・リピューマつながりということで、マイケル・フランクスの「スリーピング・ジプシー」を引っ張り出して久しぶりに聴いてみたらこれがまたとんでもなく素晴らしかった。前にも書いたような気がするけど、こういう時にレコード・コレクターなんていう難儀な趣味(笑)を持っていると便利だね。ふとしたきっかけで聴きたいと思ったレコードをいつでもすぐに聴くことができる訳だから。

で、その「スリーピング・ジプシー」のことはまた次回のブログで。ところで、僕はてっきりマイケル・フランクスの方がニック・デカロの「イタリアン・グラフィティ」より先だと思い込んでいたのだけれど、記憶違いで実際には「イタリアン・グラフィティ」の方が先(74年リリース)だったんですねえ。逆に言えばこのアルバムがトミー・リピューマやニック・デカロにとってマイケル・フランクスのデビュー作「アート・オブ・ティー」や「スリーピング・ジプシー」の雛形になった、とも言える訳で。そういう意味でもやはりこのアルバムは凄いアルバムである。

フル・サークル

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で、そのアルバムというのがロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オヴ・フレンズの何と40年振りとなる新作「フル・サークル」である。このテの音楽シーンからセミ・リタイアしていた過去のミュージシャンの「○十年振りの新作!」なんてのが良かったためしはほとんどないので(笑)、あまり期待もせずに聴いたのだけれど、これが実に良かった。もともとが時代におもねる訳でもないスタンダードなポップ・ミュージックを演っていた人達なので、当然と言えば当然なのだが。あのソフト・ロックの名盤とされるレコードの持っていた瑞々しい空気感を、いささかも損なうことなくこうして40年後の今の時代に繋げてくれた、というのは奇跡的と言ってもいいかもしれない。

カーペンターズやスリー・ドッグ・ナイトの演奏で聴きなじんだ曲のセルフ・カヴァーやいくつかの未聴の楽曲を聴き進んで、アルバムのラストに収録された曲「Look Around」がとてもいい曲だったので「これは誰の為に書かれた曲のセルフ・カヴァーだろう?」とライナーノーツを読んだら、これが何と今回のアルバムの為に書き下ろされた唯一の新曲だった。過去の名曲群と並んでも少しもヒケを取ることのない素晴らしい出来である。過去のミュージシャンの「復活」アルバムというと結局一番良かったのは新曲よりもボーナストラックの過去のヒット曲の再録ヴァージョンの方、なんてケースが往々にしてあるのだけれど(笑)、今回のロジャー・ニコルスのアルバムは全く逆の珍しいケースである。

40年前に発表されたロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オヴ・フレンズの唯一のアルバムについては、過去に廃盤で長らく入手困難な時期があったこともあって、世間での評価を「過大評価だ」とする向きもあるようだけれど、これはどういう経緯でこのアルバムに辿り着いたか、によって意見の分かれるところかもしれないね。僕にとってロジャー・ニコルズという人は、洋楽を聴き始めた頃に大好きだったカーペンターズの多くのヒット曲をポール・ウィリアムスと共に書いていたコンポーザーであり(「Nichols-Williams」のNicholsさんの方(笑))、バート・バカラックやクリス・モンテスなどと並ぶ初期のA&Mの王道音楽を演っていた人なのである。これをハーパース・ビザールやアソシエイションやミレニアムのようなソフト・ロックの名盤として聴いてたら、少し印象は違ったのかもしれない。

しかしこのリユニオン・アルバムに案の定寄せられたピチカート・ファイヴの小西康陽のコメントはどうだろう。こういうの書かせたら右に出る者はいないんじゃないか、っていう(笑)。

で、そのロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オヴ・フレンズの1stアルバムのプロデューサーというのがトミー・リピューマであり、アレンジャーとして名を連ねているのがニック・デ・カロという訳である。それで久しぶりにニック・デ・カロの名盤「イタリアン・グラフィティ」を引っ張り出して聴いたところから、また様々なセレンディピティを体験することになる訳なんだが、その話はまた次回。

I don't like reggae, I love it!

世界陸上4日目は特に何もなかったので昨日の追記。MCを務める織田裕二のパートナー・中井美穂は、熱い織田とは対照的なその冷めた仕切りが賛否両論あるようだが、個人的には「時にはしゃぎすぎるヤンチャな弟をいさめる冷静な姉」といった風情が嫌いではない。これが織田と一緒になって感情的になってしまう女子アナだったら、暑苦しくて見ていられないだろう。

MINMIのデビュー曲「The Perfect Vision」は宇多田ヒカル以来の衝撃であった。ああ、やっぱり最近の若い人は昔とは食うもんが違ってきたんだな、と(笑)。いちおう音楽のジャンルとしては「レゲエ」にカテゴライズされるらしいのだけれど、ソウル・ミュージックにヒップ・ホップの概念を取り入れたものを「ポスト・ソウル」と呼ぶのなら、MINMIがやっているようなブレイク・ビーツを導入したレゲエは「ポスト・レゲエ」とでも言うべきか。

宇多田ヒカルもその音楽性はもちろんのこと、特に心奪われるのはその歌詞だった(「The Flavor Of Life」の歌い出し「ありがとう、と君に言われると/何だかせつない」はここ数年で聴いた曲の歌詞の中でベストフレーズだ)が、このMINMIもその音楽以上に歌詞の言葉の選び取り方にドキッとさせられる。

「幸せ去年は/今年は一人ぼっち/だと思っていたのに/思いがけないあなたとの出会い/人生やっぱ捨てたもんじゃない/許されたの?今までの過ち」(シャナナ☆)

何度も書くが、僕の人生のテーマは「贖罪」なので、こういう歌詞をサラッと(それも女性シンガーに)歌われると参ってしまう。

「早く電話をかけてきて/プルルルル/5回鳴るまで取りませんからね/誘われた週末遊園地/真っ白なスケジュール帳見て/『明日返事するね』」(真夏のオリオン)

そのエキゾチックで少々コワモテなルックスの印象とは対照的な恋する乙女チック(笑)な歌詞の内容に、心奪われっぱなしである。

(本日のブログの表題は10ccの曲「Deadlock Holiday」の歌詞より引用)

Famous Last Words

先日書いたが最近精神的に情緒不安定気味なので、あまり意味のないことだとは思いながらもネットでいろいろこのテの病気について調べてみる。人は病気に名前を付けると、その名前に負けてしまうからね。あまりよくないことではある。で、調べてみると乖離性障害、急性ストレス障害、統合失調症なんて言葉が出てくるのだけれど、面倒臭いから全部まとめて「朝青龍症候群」でいいのではなかろうか(笑)。ただどれも症状がいまいち自分のものとは違う気がする。調べてみて最も自分の症状に近かったのは女性の更年期障害だったんだけれど(笑)、男にも更年期障害ってあるのかね?

馬インフルエンザによる競馬開催中止という異例の事態は、毎週かならず馬券の購入に参加している僕のような人間にとっては一大事ではあった。ただ毎週必ずあるはずの競馬がなくて寂しい、と思う反面、「やっぱり中止か。今週は負けずに済むな」と内心ホッとしている弱気な自分がいたりもして。これも「朝青龍症候群」のせいかな?



スーパートランプ「フェイマス・ラスト・ワーズ」
最近ジム・クラス・ヒーローズというアメリカのヒップ・ホップ・グループがスーパートランプの「ブレックファスト・イン・アメリカ」を引用したヒット曲をラジオで聴いた。ファンの人には賛否両論あるんだろうが個人的には悪くはなかったと思う。いつも書くようにこれで若い人たちがスーパートランプというバンドの存在を知ってくれるのなら、それはとても良いことだと思う。この「フェイマス・ラスト・ワーズ」は前作「ブレックファスト・イン・アメリカ」がメガ・セールスを記録した後、3年のブランクを経て発表されたスーパートランプにとっての実質的なラスト・アルバム。前作があれほどのセールスを記録した後に新しいアルバムをリリースするプレッシャーというのはいかばかりだったことか。結論から言えば、バンドは残念ながらそのプレッシャーを乗り越えることはできなかった。前作に比べて内容も地味だしセールスもいまいち。待っていたのは中心人物の一人であるロジャー・ホジソンの脱退という結末だった。

しかしそもそも奇跡のようなアルバムだった前作と比較することが酷なのも事実。僕はむしろこのアルバムの、バンドの末期を感じさせる、落ちてしまう直前の線香花火のような儚さが愛おしくてたまらない。バンドの終焉を暗示するアルバムのタイトルやジャケット・デザイン(タイトロープをはさみで切断しようとしている)さえもが切なくて胸締め付けられる。そしてアルバムの最後に収録されている曲は「Don't Leave Me Now」。歌詞の内容を普通に解釈すれば自分の元を去る恋人に「行かないでくれ」と懇願する情けない男のラヴソング、ということになるのだろうけれど、この後バンドを脱退するロジャー・ホジソンのペンによる曲であることを考えると、何とも意味深げな曲である。

「一人にしないでくれ/こんなに真っ暗な夜に/僕は年をとってしまって寒くて震えているというのに/一人にしないでおくれ/空っぽの心を抱えたまま/カーテンが降りようとしているのに/一人にしないでくれ/こんなきちがいじみた世界に/僕は年をとってしまって寒くて震えているというのに/もう遅いんだね」

スーパートランプ関連過去記事

最近聴いたアルバム



1.Steve Nieve & Muriel Teodori「Welcome To The Voice」
スティーヴ・ナイーヴという名前を知らなくても、エルヴィス・コステロ率いるアトラクションズのキーボード・プレイヤーと言えばピンと来るかも。世間一般ではコステロはソロ・アーティストという認識かもしれないが、コステロの作品(特に初期)におけるS・ナイーヴというミュージシャンの持つ意味は、プロコル・ハルムにおけるマシュー・フィッシャー、ドアーズにおけるレイ・マンザレク、キャメルにおけるピート・バーデンス、キャラヴァンにおけるデイヴ・シンクレアと同じくらい、重要な意味を持つ。

このアルバムはそのS・ナイーヴが奥方であるミュリエル・テオドーリと共に書いたオペラをレコード化したもの。「Welcome To The Voice」のアルバム・タイトルどおり、スティング、E・コステロ、ロバート・ワイアット(!)などの豪華なゲスト・ヴォーカリストを迎えてレコーディングされた。R・ワイアットはコステロの書いた名曲「シップビルディング」を歌った頃からのつながりか。しかしオペラ鑑賞などという高尚な趣味を持たぬ僕には少々敷居が高いアルバムだ(笑)。物語の内容ともども時間をかけてじっくり味わいたい。



2.ビート・クルセイダーズ「EPop Making〜ポップとの遭遇」
またシャレたアルバム・タイトルだなあ、なんて僕なんかは感心するのだけど、世間一般にはこういうのはオヤジ・ギャグの寒いダジャレの範疇になるのかな(笑)?ビークルというバンドは勢いと即効性のバンドだと思っていたので、こういうヘヴィ・デューティなアルバムを届けてくれたということが驚きでもあり、嬉しくもある。

ビークル関連過去記事1

ビークル関連過去記事2

ビークル関連過去記事3

ビークル関連過去記事4



3.100s「ALL!!!!」
六本指の手形のジャケはトッド・ラングレンの「ニアリー・ヒューマン」からのインスパイアか(トッドのアルバムはレコード会社の配慮で日本盤のみ5本指の手形に修正してリリースされた)。こっちは大丈夫なのかな?肝心の内容は100sというバンド形態を取ってはいたが中村一義のソロ作品の延長、といった趣だった前作「OZ」の反省を踏まえてか、内省的な前作とはうって変わっていかにもバンドらしい抜けのよい音作りになっている。タワレコに買いに行ったら「このアルバムを買った人はこんなのも聴いてます」みたいな感じで(笑)、スネオヘアーの一連の作品が並べてレコメンドされていたんだが、まあそういうことになるのかな。「シンガロング」なんかはちょっとスネオの「悲しきロックフェスティバル」思い出したりするし。



4.YMO「SERVICE」
私、豊満ランドオーには「プログレ」に続いて更に重大な未履修科目が発覚しました(笑)。このアルバムがリリースされた時、僕は中学一年生でちょうど音楽鑑賞という趣味に目覚め始めていた時期にあたるので、もちろんリアルタイムで聴いていてもおかしくはないのだが、今の今まで何となく聴く機会を逸したままここまで生きてきちゃったなあ。YMO。大瀧詠一→はっぴいえんど→細野晴臣という流れから辿り着いてもおかしくなかったはずなんだが。で、本当に恥ずかしながら今さら聴いてみた。やっぱり引っくり返った(笑)。僕はこのアルバムも聴かずにくるりの「ワールズ・エンド・スーパーノヴァ」について訳知り顔で語っていたのかと思うと顔から火が出るくらい恥ずかしい(笑)。くるりに限らず日本のほとんど全てのミュージシャンは(あのドラゴン・アッシュでさえ)何らかの形で、このYMOの影響を受けているのだろう。前衛とポップのスリリングな交錯は、24年(!)経った今でも我々を圧倒する。素晴らしい。「以心電信」なんてパーフェクトと呼ぶより他ないポップの金字塔である。しかし楽しいなあ。こんな未履修科目があって本当によかった。今からまだ僕はYMOを勉強できるんだよ(笑)。楽しいなあ。

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