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Roy Wood:The Bagpiper at the Gates of Dawn (ロイ・ウッド:夜明けのバグパイプ吹き)

JUGEMテーマ:音楽

僕にとってのロイ・ウッドというミュージシャンは10代の頃から好きでずっと聴き続けている、まさに自分の音楽趣味の根幹を成すミュージシャンの一人で、あまりに距離が近すぎるものだからちょっと引いて、この人の世間一般での認識・評価みたいなものを客観的に見てみよう、といろいろググってみた。

1.「ポップの魔術師」=彼が自ら率いていたバンドの名前がWizzard(zは2つ重ねる)だったからでしょうか?トッド・ラングレンの音楽性との共通点に言及している人も多いけど、これもトッドが「魔法使いは真実のスター(A Wizard, A True Star)」というアルバムをリリースしていることからの連想でしょう。ビートルズ、ビーチボーイズの影響を受けた1人多重録音のマルチ・プレイヤー、という意味では確かに似ているけど、ロイが演っているようなクラシックからの影響が色濃いシンフォニックな要素や、ジャズやビッグ・バンド的な要素というのはトッドには希薄だし、逆にトッドのソウル・ミュージック志向みたいなものはロイにはほとんどない。トッドはユートピアでThe Moveの「Do Ya」をカヴァーしているけどあれもジェフ・リンの曲だしねぇ。僕はロイもトッドも両方大好きだけどこの2人を似た者同士と思ったことはあまりない。

2.「イギリスの大滝詠一」=これは確かに納得です。アメリカのオールディーズ・ポップスやロカビリーに対する憧憬やフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンド風の音作り、言うまでもなくビーチ・ボーイズへの愛情とかね。こちらもロイの方には色濃いビートルズからの影響というのは大滝さんには希薄なんだけれど。

3.「奇才」=これですねえ、今回僕がこの記事を書こうという思いに駆り立てたものは(笑)。あと「ひねくれポップ」とか「過小評価されているミュージシャンズ・ミュージシャン」なんて評価もあるようですが、これでは聴かず嫌いの誤解を生みそうでマズいなあ、と(笑)。ロイ・ウッドというミュージシャンの本質はとっつきにくくて分かりにくい音楽なんてイメージとは程遠い、とてもポップで親しみやすくてメロディアスな歌なんですよ。切なくて胸締めつけられる泣きのメロディは日本人の琴線に触れる音楽と言ってもいい。ロイ・ウッドはE.L.O.というバンドをジェフ・リンと共に立ち上げた人、という認識も多勢を占めると思うけど、実際には1stアルバムのみでE.L.O.は脱退してしまったわけで、その後ワールドワイドな成功を収めるE.L.O.との比較で言うと、ピンク・フロイドにおけるシド・バレットのような伝説のミュージシャン的扱いを受けるのも分からんではないが、何ならジェフ・リンよりももっと万人受けするような曲を書くメロディ・メイカーだった、と僕なんかは思う訳です。

で、とりあえずそのロイ・ウッド関連で最も有名な曲と言えばこれなんでしょうね。まさにロイ・ウッド節全開。ロイ・ウッドの名前は知らなくてもこの曲は聴いたことある、という人は多いでしょう。クリスマス・ソングの定番曲。
Wizzard 「I Wish It Could Be Christmas Everyday」


でもって、奇才だのひねくれ者だの言われる所以がこの動画でも印象的なメイクだったりするんですが、これはこの時代のこういうグラム・ロックをやっていたミュージシャンの多くがやっていたことで特に奇抜なことでもない。

ロイが60年代に率いていたバンドThe Moveのこの曲なんかも切ない泣きの歌メロが彼らしい代表曲。
The Move 「Fire Brigade」

この曲で聴けるメロディ・センスなんかは同じイギリスを代表するバブルガム・ポップス系の作曲家でその筋では有名なTony Macauleyあたりに通じるものがあるかもしれない。

あとビートルズからの影響色濃いシンフォニック・バラードのこの曲なんかは「裏ペニー・レイン」とでも言いましょうか。
The Move 「Blackberry Way」


シンプルで親しみやすくてキャッチーな曲をもう1曲。
The Move 「Curly」

ロイ・ウッド師匠のリコーダー2本吹きがお茶目です(笑)。この曲を聴くたびについ「♪風まじりの雪まじりの厚いコートには」とカジヒデキ君の「たまごの中の欲望」を口ずさんでしまう訳ですが、あの曲を初めて聴いた時も「オレの大好きなロイ・ウッドをパクりやがって」なんて腹を立てることなんて全くなくて(笑)、それどころかむしろ「よくもまあこんなマニアックな曲を知ってるなあ、偉いなあ」と感心したものです。

ソロ曲では一人ビーチ・ボーイズとでも言うべきこの曲。
Roy Wood 「Forever」


Wizzardなら大滝詠一さんとの類似性を感じずにはいられないウォール・オブ・サウンド風のこの曲。
Wizzard「See My Baby Jive」


有名曲ばかりでもあれですので、ここからは個人的に好きな隠れた名曲を。まずはソロから。
Roy Wood「Wake Up」

牧歌的なんだけど泣けるメロディ、というのはポール・マッカートニー・イズムの正しき継承者、とでも言うべきでしょうか。

次はWizzardから荘厳でシンフォニックなこの曲を。
Wizzard「Wear A Fast Gun」

クラシック音楽からの影響色濃いこういう曲を聴くたびに僕の大好きなミュージシャンではリック・ウェイクマンあたりとの共通性を感じずにはいられないのだけれど、実はリックのソロ作にもロイはゲスト・ヴォーカリストとして招かれたりもしてるんですよね。

ロイ・ウッドのソロ・アルバムとしては1st「Boulders」、2nd「Mustard」、3rd「On The Road Again」までが世評が高いようですが、4th「Starting Up」も決して悪くないです。87年といういかにも時代を感じさせる音作りが絶妙に古臭いのは確かですが、ロイ・ウッド節のメロディ・センスはまるで衰えることなく健在です。
Roy Wood「Raining In The City」


あとはロイ・ウッド作品ではないですが関連曲で名曲を。
Annie Haslam「If I Were Made Of Music」

以前にもルネッサンスのアルバム・レビューで書いたけど、ロイとアニー・ハズラムは一時恋仲にあったんですよね。で、そのアニーのソロ作を全面プロデュースしたのが「不思議の国のアニー」。ちなみにロイ自身のソロ・アルバム同様アルバムのジャケのイラストまでロイ自身によるものです。で、この「私が音楽でできてたら」は個人的にはルネッサンス時代を通しても五指に入る名曲だと思う訳です。「もしも私が音楽でできていたら/それが私の思い/私はあなたが生涯をかけて作る未完の交響曲」なんて歌詞もいい。曲を書いているのはルネッサンスのリード・ベーシスト(笑)であるジョン・キャンプ。ジョンとロイは後にRoy Wood 's  Helicoptersなるバンドを結成することになるのですが、そこからいかにもロイらしい泣きのメロディ炸裂のこの曲を。
Roy Wood's Helicopters「Givin' Your Heart Away」


同じくアニー・ハズラムのソロ作をプロデュースしたり、ジェフ・リンのE.L.O.作品の多くでストリングス・アレンジを手掛けているルイス・クラークのソロ・アルバム「Per-spek-tiv」は、E.L.O.好きならずとも必ず押さえておくべき名盤です。E.L.O.のストリングスの人なんだからそれらしい部分が随所に聴かれるのは確かなんだけれど、E.L.O.を期待して聴くとむしろ肩透かしかもしれない。アルバムA面がPart 1、B面がPart2という全2曲のみ収録のマイク・オールドフィールド「チューブラー・ベルズ」方式と言うか、ジェスロ・タルの「ジェラルドの汚れなき世界」方式と言うべきか(笑)。プログレ風というよりはまるで架空の映画のサントラ盤とでもいうべき映画音楽風の作品で、全編インストなのだけど展開がドラマチックで全く退屈することなく通して一気に聴けてしまう。そして聞き終わった後はまるで一本の映画を見終わった後のような充実感が残る傑作です。壮大な一大音楽絵巻=ミュージック・パノラマとでも言うべきか。その冒頭でいかにも、というエレキ・シタールを弾いているのがロイ・ウッドです。百聞は一聴にしかず、ということでこちらを、と行きたかったのですがYou Tubeから削除されたようで、ニコ動にしかなくそれも残念ながらPart 2のみですが。このアルバムはストリングス・アレンジャーの作品らしくクラシック音楽からの引用が随所で聴かれるのですが、僕にはヴィヴァルディの四季「冬」と、チャイコフスキーの「弦楽セレナード」くらいしか分かりませんでした。若い頃にもっとクラシック音楽を勉強しておくべきだった(笑)。

とまあ、ロイ・ウッド師匠、そんなにヘンな人じゃないですよ、ということが言いたくてこの記事を書き始めたわけだけれど、今一度あらためて聴き直してみると、Wizzardの1st「Wizzard Brew」はプログレっぽいどころか前衛的と言ってもいい内容だし、2nd「Introducing Eddy &The Falcons」もまんまエルヴィス・プレスリーやニール・セダカ、デル・シャノンへのオマージュが大滝詠一さんも真っ青の趣味趣味音楽だし(笑)。ソロ1stの「Boulders」も美しいメロディの楽曲に気を取られてしまってつい聴き過ごしがちだけどノヴェルティ・ソングみたいな曲もある。やっぱヘンな人かもなあ(笑)。

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