<< Sugar And Beyond:Anthology 1972-1974 /Lynsey de Paul | main | Heaven & Earth/Yes >>

スポンサーサイト

  • 2016.04.03 Sunday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています


The Essential/Eric Carmen

JUGEMテーマ:音楽

1984年に公開された映画「フットルース」のサントラ盤は当時大ヒットを記録し、ケニー・ロギンズの歌う主題歌をはじめボニー・タイラーの「ヒーロー」(我が国では葛城ユキさんのカヴァーでヒット)、ムーヴィング・ピクチャーズの「ネヴァー」(同じく我が国ではピンク・レディーのミーちゃんの歌でヒット)など、アルバムからは数多くのヒット曲が生まれた。その中の1曲、ラヴァーボーイのマイク・レノとハートのアン・ウィルソンがデュエットした名曲「パラダイス〜愛のテーマ(Almost Paradise)」が僕は大好きで、洋楽に興味を持ち始めたばかりの当時中学生だった僕は親に買ってもらったSANYOのアナログ・レコード・プレイヤーをAIWAのラジカセにつなげてこの「パラダイス」の7インチ・シングルのドーナツ盤を繰り返し聴いていた。歌詞を丸暗記してしまうくらい、文字通りレコードが擦り切れそうになるまで繰り返し聴いていたことをよく覚えている。この曲の作曲者がエリック・カルメンだった訳だけれど、自分の大好きな曲を演奏しているミュージシャンよりも「いったい誰がこんな素晴らしい曲を書いたのだろう?」とコンポーザーの方に関心を持ったことは、その後の僕の音楽の聴き方に少なからず影響を与えたかもしれない。

このSONYの「The Essential」シリーズは、アーティストの長いキャリアを手っ取り早く総括できるうえにヴォリュームたっぷりで満足もできて、かつコアなファン向けに貴重なレア・トラックまで収録されているというありがたいベスト盤シリーズ。自分も何枚かお世話になってるはずだなあ、とCDラックを調べてみたら、ジョージ・ガーシュイン、メイナード・ファーガソン、バリー・マニロウとかなり奇妙な取り合わせで所有していた(笑)。そのシリーズにエリック・カルメンが登場。ブックレットにはブルース・スプリングスティーン、ポール・スタンレー(KISS)、マシュー・スウィートら多くのミュージシャンがトリビュート・コメントを寄せているのだけれど、何とその中にアレックス・チルトン御大のコメントが!涙なしには読めません。

我々のような人間にとってこの手のベスト盤の関心はリマスターの音質とレア・トラックということになるのだけれど、音質についてはまあ劇的によくなっている、とかいうことはないですね。ラズベリーズの音源なんかは昔から音が悪かったのでどうかな、と期待もしていたのだけれどそもそもマスターテープに起因するものなので、音質向上を期待する方が間違っているかも。レア・トラックについては個人的に興味深かったのは88年のヒット曲「Make Me Lose Control」の歌詞違いデモ・ヴァージョン「Long Live Rock&Roll」。原曲はかつてのヒット曲「悲しみToo Much」と同路線のドリフターズを想起させるオールディーズ風の佳曲で、歌詞の内容も映画「アメリカン・グラフィティ」そのままのラヴソングなのだけれど、デモ・ヴァージョンでは歌詞の「Make Me Lose Control」の部分が「Long Live Rock&Roll」に置き換わっていて、これだとサビの「Turn the radio up for that sweet sound」というオールディーズ讃歌的な歌詞にぴったりハマっていてストンと腑に落ちる。「Keep this feeling alive」という部分も「Keep this summer alive」となっていてこっちの方が随分いい(ビーチ・ボーイズのアルバムにも「Keepin' The Summer Alive」というのがありましたが)。何でもアリスタのクライヴ・デイヴィス社長から「歌詞の内容が古臭い」と変更を要求されたそうだけれど、どこのレコード会社も上の人間は余計な口出しをするものなんですかね(笑)。

ただ何と言っても今回の目玉と言えるのは、何と実に18年ぶりとなる新曲「Brand New Year」。ビーチ・ボーイズの隠れた名曲「Keep An Eye On Summer」をちょっと思い起こさせる佳曲で、歌詞の内容からするとビーチ・ボーイズの「クリスマス・アルバム」のアウトテイク、とでも言ったところか。レコーディングにはブライアン・ウィルソンの「スマイル」再録に尽力したことで知られるダリアン・サハナジャ君(ワンダーミンツ)が参加している。僕は彼のことをゾンビーズの「オデッセイ&オラクル40周年再現コンサート」のDVDでメロトロンを弾いているのを見て知ったのだけれど、大御所ミュージシャンに可愛がられてますねえ。

僕がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を好んで聴くのは、今年のソチ五輪での浅田真央ちゃんのフリー演技「奇跡の4分間」に感動したから、という訳ではなくて(笑)、エリック・カルメンの代表曲「オール・バイ・マイセルフ」にその第2番第3楽章のメロディが使われているからです。あと「恋にノータッチ」には同じラフマニノフの交響曲第2番が使われているのだけれど、このエリック・カルメンという人はラズベリーズ時代の楽曲にしてもビートルズ、ザ・フー、スモール・フェイシズ、ビーチ・ボーイズといった大好きなミュージシャンへの憧憬の表明がピュアでストレートでイノセントなんですよね(それは音楽だけじゃなくて「雄々しき翼(Boats Against The Current)」の歌詞の一節がスコット・フィッツジェラルドの「華麗なるギャッツビー」からの引用とかいうのもね)。で、ビーチ・ボーイズ風の楽曲にはちゃんと本家ビーチ・ボーイズからブルース・ジョンストンがコーラス参加してたり、日本ツアーにはカート・ベッチャーがバックコーラスで来日してたり、というのも我々愛好家には伝説だったりもするのだけれど。

ちなみに今回の日本盤仕様のBlu-spec CD2というのはSHM-CDと同じで個人的には違いがよく分からないのだけれど(笑)、前回記事にも書いた若月眞人さんのかゆい所に手が届きすぎる解説が素晴らしいのと、日本盤のみ収録のボーナストラックも6曲もあるのでぜひ日本盤をおすすめします。

 

スポンサーサイト

  • 2016.04.03 Sunday
  • -
  • 17:52
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
profile
豊満ランドオー profilephoto
all time favorite
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
recommend
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
sponsored links
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM