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2012年は新譜をたくさん聴きました。〜(2)〜

 

「ライフ・ウィズイン・ア・デイ」:スクワケット
僕はイエスというバンドには好きとか思い入れがあるとかいうのを通り越してもはや感謝さえしています(笑)。イエス自体のオリジナル・アルバムの素晴らしさは言うに及ばず(おととしリリースされた最新作「フライ・フロム・ヒア」もちょっと意表を突かれるくらい良かった)、メンバーのソロ作・関連作がどれも素晴らしくて次から次へと自分の趣味の世界が広がっていくのが楽しかった。ビル・ブラッフォードにはジャズ・ロックの凄さを教えてもらったし、リック・ウェイクマンやパトリック・モラーツからはシンフォニック・ロックの良さを教えてもらった。あまり世評の高くないスティーヴ・ハウの歌も個人的には大好きです(笑)。そんなメンバーそれぞれのソロ作の中で一番好きなアルバムはどれか?と訊かれたら、僕は迷わずクリス・スクワイアが'75年にリリースした1stソロ作「フィッシュ・アウト・オブ・ウォーター(未知への飛翔)」を挙げる。クリスはバンドの結成時から今日に至るまで幾度ものまさに『パーペチュアル・チェンジ』を繰り返してきたメンバーの中で、唯一不動のオリジナル・メンバーである。まさに彼こそがイエスなのである。そのクリスとこれまでもお互いのアルバムで何度か共演経験のあった元ジェネシスのスティーヴ・ハケットによる新ユニットがその名もスクワケット。「一緒に曲を書くようになって、スティーヴが実際かなり上手いシンガーだって気づいたのさ。僕たちの声はすごくうまくブレンドしてアルバムにはちょっとCSN&Yっぽいハーモニーも入ってるんだよ」というクリスのコメントを読んで、何となくイエスの最新作に収録されていた曲の中で最もポップな曲「The Man You Always Wanted Me To Be」のような感じを予想していたのだけれど、だいたい予想どおりの音でした。クリスがやっていた元イエスのビリー・シャーウッドとのユニット、コンスピラシーは正直いまいちピンと来なかったのだがこれはいいです。ハケットも近作のようなダークで重厚な感じと言うよりは「スペクトラル・モーニングス」〜「キュアード」の頃に戻ったようなポップで弾けた曲と演奏を聴かせてくれる。あとクリスの1stソロの名曲「Silently Falling」の続編というかアンサー・ソングっぽい曲もあったりしてニヤリ。確かに元イエスとジェネシスという2大プログレ・バンドのメンバーによるコラボ、と聞いてスリリングなテクニックの応酬のようなものを期待すると肩透かしを喰らうでしょうが、シンガーソングライターとしてのハケット=スクワイアの魅力を堪能できるアルバムです。


「ザ・リヴィング・トゥリー+イン・コンサート」アンダーソン/ウェイクマン
僕がプログレを聴くようになって、イエスにハマってリック・ウェイクマンというキーボード・プレイヤーについ親近感を抱いてしまったのは、彼が僕の長年聴き親しんできた数多くのミュージシャン(非プログレ系)のアルバムにスタジオ・セッション・プレイヤーとして参加していた、と知ったからだった。エルトン・ジョン、アル・スチュアート、T.レックスなど、ああ、あのアルバムで弾いていたのもウェイクマンだったのか、と驚かされたものだが、とりわけデヴィッド・ボウイのアルバムの中で個人的に最も好きな「ハンキー・ドリー」での印象的な演奏はウェイクマンのキャリアの中でも最高のものの一つ、と言っていいだろう。しかし何より僕にとって衝撃だったのは、あのキャット・スティーヴンスの名曲「Morning Has Broken」でピアノを弾いているのがウェイクマンだった、という事実である。確かに一度聴いたら決して忘れられない印象的なピアノのイントロダクションは、今改めて聴いてみると紛れもなくウェイクマンのものと思える。そのウェイクマンが久しぶりにジョン・アンダーソンとコラボレートしたアルバム「ザ・リヴィング・トゥリー」は実はおととし2011年のリリースだが、国内盤はその後にリリースされたライヴ盤との2枚組として去年リリースされたということでちょっと反則ですが(笑)。国内盤のライナーノーツでしか読めない2人へのインタビューが興味深い。


「フォーカス X」フォーカス
イエスにハマってからというもの、僕は勢い余ってロジャー・ディーンの画集を2冊購入してしまったくらいなのだが(笑)、オランダのプログレ・バンド、フォーカスの新作のジャケはそのロジャー・ディーンが手掛けている。以前書いたけど同郷のバンドとしてはアース&ファイアーが既にロジャー・ディーンにジャケをやってもらっているけど、フォーカスはこれが初めて、というのが意外なくらい。やはりヤン・アッカーマンはいないので、お、ロジャー・ディーンか、フォーカスか、というくらいの軽い気持ちでこのアルバムを聴いたプログレ・ファンはがっかりするかもしれないが、ヤン・アッカーマン不在のフォーカスの近作を「フォーカス 8」、「フォーカス 9」(今作タイトルの「フォーカス X」は「エックス」ではなくて「10」の意味)とちゃんと聴き続けてきた人にとっては、ただただタイス・ヴァン・レアの現役ぶりが嬉しい良作となっています。


「ジェラルドの汚れなき世界2」イアン・アンダーソン(ジェスロ・タル)
'72年に発表され爆発的ベストセラーを記録したジェスロ・タルのアルバム「ジェラルドの汚れなき世界」から40周年を迎えてリリースされた続編。40年前の前作では新聞の体裁を取っていたジャケが、続編となる今作では現代版ということでウェブのニュース・コンテンツ形式になっているのが面白い。続編とは言え、一応「(Jethro Tull's) Ian Anderson」とソロ名義でのリリースになっているのもミソで、内容的には近年のソロ作の延長線上にある。したがってこのアルバムも、おお、あの「ジェラルド〜」の続編か、という軽い気持ちで手を出して(笑)しまった人には地味に聴こえるかもしれないが、その後のジェスロ・タル〜イアン・アンダーソンをちゃんと聴き続けてきた人にとっては、いつもと変わらぬイアン・アンダーソン節に安心できる1枚。ジェスロ・タルというバンドがプログレ・バンドである以前にブリティッシュ・ロックの良心である、ということを教えてくれる。


「ブループリント」セバスチャン・ハーディー
フォーカスにハマってから僕は「シンフォニック・ロック」「泣きのギター」「メロトロン」というキーワード(というか「タグ」ですね)を頼りにして色々なミュージシャンを聴いたのだけれど、中でも良かったのがオーストラリアのセバスチャン・ハーディー。中心人物でありギタリストのマリオ・ミーロが奏でるカルロス・サンタナやアンディ・ラティマーばりの泣きのギターと、終始後ろで鳴っている穏やかなメロトロン、そして非常に親しみやすくて分かりやすいメロディ(プログレやシンフォニックというよりはもはやまっとうなハード・ロックかパワー・ポップと言ってもいい)。僕はすぐにハマってしまって'70年代にこのバンドがリリースしたたった2枚のアルバムと、その後に発表されたマリオ・ミーロのソロとその関連作(ウインドチェイス)を一通り聴いたのだが、どれも素晴らしい内容で、こんなにいいバンドが'70年代に欧米ではなくて「down under」に(笑)存在していた、というのが面白い発見でした。セバスチャン・ハーディー名義としては'76年の2nd「ウィンドチェイス」以来何と36年ぶり(!)のリリースとなるのが本作「ブループリント」。このアルバムも一聴しただけでは地味に聴こえるのだけれど、随所に過去の作品で聴き馴染んだフレーズが織り込まれていて、けれど決して単なる懐古趣味に陥っている訳ではなく彼らの今の音が鳴っている。過去に素晴らしい作品を残してきた偉大なミュージシャンが、今のこの時代に古くからのリスナーを納得させることのできる作品というのはこういうものなのだ、ということを思い知らせてくれる。このセバスチャン・ハーディーに限らず去年新作をリリースしてくれたミュージシャンたちの作品はみな例外なくこれに当てはまっているのだけれど、それがとにかく嬉しくて、ありがたい。

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