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  • 2016.04.03 Sunday
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2012年は新譜をたくさん聴きました。〜(1)〜

僕の好きなミュージシャンというのは'60年代〜'80年代くらいに活躍していた古い人たちが多いので、普段好んで聴いているのは必然的に古いレコードばかりなのだけれど、去年はどういう訳か新譜をたくさん聴きました。一通り挙げてみると、ポール・マッカートニー、ジェフ・リン、ELO、グラハム・グールドマン、スクアケット(クリス・スクワイア&スティーヴ・ハケット)、アンダーソン/ウェイクマン、フォーカス、ジェスロ・タル、セバスチャン・ハーディー、ロバート・フリップ、ビーチ・ボーイズ、ブライアン・ウィルソン、アル・ジャーディン、ドリス・デイ、ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ、ドナルド・フェイゲン、ボビー・ウーマック、マーク・ノップラーといったあたり。しかし見事に古いミュージシャンばかりですね(笑)。と言うか、これだけの古くから活動しているミュージシャンがこぞって去年新譜をリリースしてくれた、と言うこと自体がもはや奇跡的だと思うのです。個人的には何と言うか、とても充実した幸せな1年でした。
「キス・オン・ザ・ボトム」:ポール・マッカートニー
トミー・リピューマ(!)をプロデュースに迎えて古いスタンダード・ソングをジャズ・アレンジでカヴァーという着想そのものは、ブライアン・ウィルソンが2010年にリリースしたジョージ・ガーシュウィンのカヴァー集「ブライアン・ウィルソン・リイマジンズ・ガーシュウィン」と同じであろう(こちらは奇遇にもリピューマの右腕とも言うべきエンジニアのアル・シュミットがミックスを担当。僕のようなビーチ・ボーイズ・マニアのみならず全てのポップス・ファンへの贈り物とも言うべき名盤です)。さすがは英米を代表するポップ・マエストロのお二人、発想も似てくるのでしょうか。リピューマ人脈でゲストにダイアナ・クラール(エルヴィス・コステロの現在の奥方)を迎えているのだけど、ポールはかつてコステロともお互いのアルバムに参加しあったことがあるので、これで夫婦と共演を果たしたことになる、っていうのは何か面白いですね。僕は名曲「ベイビーズ・リクエスト」('79年のウイングスのアルバム「バック・トゥ・ジ・エッグ」に収録)のセルフ・カヴァーが入っているEU盤を購入したのだが、どうして国内盤からは削られているのだろうか?ジャズ・アレンジのカヴァー・アルバムにも親和性の高いオリジナルの楽曲だし、仕上がりもとてもいいのにもったいない。


「ロング・ウェイヴ」:ジェフ・リン
ソロ・アルバムとしては前作から何と22年ぶり(!)となるELOのジェフ・リンの新作も、古い曲のカヴァー集。22年も待たされてカヴァー集かよ、と(笑)ファンの間でも賛否両論あるようですが(先のポールのアルバムにしてもそうだけどこのテのいわゆる企画盤の宿命ですね)、その22年前の前作「アームチェア・シアター」でも古い歌のカヴァー自体は演っていた訳で(「セプテンバー・ソング」と「ストーミー・ウェザー」)、あのノスタルジックな雰囲気が好きだった僕には今回の新作もすんなりと受け入れることができた。オリジナル曲はないけど、どこを切ってもあのジェフ・リンの音が鳴っている。近年は自身の音楽活動よりはむしろ多くのミュージシャンのプロデュース・ワーク(ジョージ・ハリスンやトム・ペティなどトラヴェリング・ウィルベリーズ周辺や再結成ビートルズなど)で評価されてきたジェフ・リンの仕事を隅々まで堪能できる1枚。カヴァー集だけに選曲の妙がいろいろと興味深い訳だが(デル・シャノンやエヴァリー・ブラザーズはヒネっているのにロイ・オービソンが「ランニング・スケアード」とはまたベタやなあ(笑)、とか)、ちょっと面白いな、と思ったのはロジャース=ハマースタインの「もしも貴方を愛したら」で、この曲はジェフとともにELOを結成したロイ・ウッドがプロデュースしたアニー・ハズラム(ルネッサンス)の'79年のソロ作「不思議の国のアニー」でも採り上げられているのですよね。ELOの1stを最後に袂を分かつことになったとは言え、ロイとジェフのその後の音楽活動には何かと多くの共通点を見いだせるのだけれど、こういうところでもつながっているというのが何とも感慨深い。


「ミスター・ブルー・スカイ〜ヴェリー・ベスト・オブ・ELO」:ELO
先のジェフのソロ作と同時にリリースされたELO名義でのこのアルバムは「ヴェリー・ベスト・オヴ」と銘打ってはいるものの編集盤ではなく過去のヒット曲を完全新録したリ・レコーディング・アルバム。ただしリ・レコーディングとは知らずに普通のベスト盤と間違えて買ってしまった初心者の方がいたとしても、買い直す必要はないんじゃないか?(笑)ってくらいほとんどオリジナルとの間違い探しレベルの完コピになってます。何でもジェフは現在レコーディング中だという新アルバムを2013年中にはリリース予定とのことで、そのためにはこのような自身の音楽的ルーツの再確認作業と過去の作品の再演というウォーミングアップが必要だった、ということでしょう。


「Love & Work」:グラハム・グールドマン
2000年にひっそりとリリースされた元10ccのグラハム・グールドマンのソロ作「And Another Thing...」はとても暖かくて、優しくて、10ccのファンの人たちが10ccのファンをやっていて本当によかった、と感じることのできるいいアルバムだった。ちなみにこのアルバム・タイトルは、グールドマンがまだ10ccを結成する前の'60年代後半に職業作曲家としてヤードバーズ(「フォー・ユア・ラヴ」「ハートせつなく」)やホリーズ(「バス・ストップ」)、ハーマンズ・ハーミッツ(「ノー・ミルク・トゥデイ」)らに楽曲を提供していた頃にリリースされた1stソロ作のタイトルが「The Graham Gouldman Thing」だったので、その32年後(!)にリリースされた2ndが「And Another Thing...」という訳です。しゃれてますね。裏ジャケは1stのジャケと同じ構図で撮影されていてまたニヤリ。その前作を気に入った人なら、今回の新作にも必ず感動するでしょう。このアルバムは10ccとしての活動停止後の80年代後半にWAXというユニットで活動を共にした故アンドリュー・ゴールド(2011年に急逝)に捧げられているのだけれど、その音楽性は'80年代という時代を感じさせるWAXのものとは違い、WAXでの活動後期で聴かれたようなアコースティックでシンガーソングライター然とした音の延長線上にある。ひとつ面白いと思うのは、クレジットにこのアルバムの制作に使用された全てのギターのモデルの名称が列記されているのだけれど、11曲目「Black Gold」はまんまシャドウズのような「エレキ」ギター・インストである。僕の好きなミュージシャンだとマーク・ノップラーやマイク・オールドフィールド、セバスチャン・ハーディーのマリオ・ミーロといったギタリストがハンク・マーヴィンへのリスペクトを表明しているのだけれど、グールドマンがこういう音楽への嗜好性を持っているとは知らなかった。プロコル・ハルムのマシュー・フィッシャーがソロ作でハンク・マーヴィンへのトリビュートを演っていたのにも驚いたものだが、イギリスのミュージシャンにとってシャドウズというバンドは別格ともいうべきルーツなのでしょうか。

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