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「See See The Sun」「Kayak」カヤック

 

前々回の記事に書いたオランダのカヤックの’73年の1stアルバム「See See The Sun」。日本で発売された当時の邦題はその名も「金環食」。裏ジャケは↓


日食グラスで見てます、太陽(笑)。つい先日巷でよく見られた光景ですね。フォーカスやソリューションを聴いてオランダの音楽シーンに興味を抱いたので、いろいろ調べてカヤックというバンドの存在を知って聴いてみた。で、ハマった(笑)。リリースされたほぼ全てのアルバムを揃えました。こちらもCDすらほとんどが廃盤で大変な思いをしたけど(笑)。でも楽しかった。

いちおうプログレ・バンドということになっていて、僕もそのつもりで聴いたのだけれど、この1stで聴かれるクラシカル(というかシンフォニック、でしたね。覚えました(笑))で美しいメロディとイエスを思わせるコーラス、メロトロンも聴こえる長尺のインストなんか聴くと確かにプログレ的ではある。しかし基本はキャッチーで親しみやすいポップな楽曲が中心で、例えば1曲目の「Reason For It All」のドラマティックなイントロを聴くと後に「3分間プログレ」と言われたエイジアあたりを想起せずにはいられない。


この2ndアルバム「Kayak」もジャケからしてヒプノシスか?と思わせるプログレ感バリバリなのだが、楽曲の方は一貫してコンパクトでポップでキャッチー。以前紹介したケストレル同様、プログレ・ファンより10ccやELOといったビートルズ直系のブリティッシュ・ポップ好きの人にこそ聴かせたい。特に2曲目「Wintertime」はママス&パパスの「カリフォルニア・ドリーミン」、サイモン&ガーファンクルの「冬の散歩道」、トレイドウインズの「ニューヨークス・ア・ロンリー・タウン」と並ぶポップ史に残る冬の名曲である。

バンドのメイン・コンポーザーはクラシカルでシンプルで美しいメロディを書くTon Scherpenzeelとややヒネりの利いた陰のある楽曲を得意とするPim Koopmanの2人。ビートルズで言えばポール・マッカートニーとジョン・レノン、10ccで言えばスチュアート&グールドマンとゴドレイ&クレーム、スーパートランプで言えばロジャー・ホジソンとリック・デイヴィス。ポップ・ロック・バンドにおける絶妙のバランスですね。70年代後半にはPimがバンドを脱退し、Tonによるさらにドラマティックな歌モノ中心(まさに先述したエイジアのような売れ線プログレ・ポップ)へと音楽性がシフトしていく訳だけれど、この頃にはイギリスのジャズ・ロック系重要人物ジャック・ランカスター(ブランドX関連。彼のソロ作Skinningrove Bayは愛聴盤です)なんかがアルバムをプロデュースしていたりして面白い。Tonは80年代にはイギリスのプログレ・バンド、キャメルのアンディ・ラティマーに請われてメンバーに加入しキーボード・プレイヤーとして重要な役割を果たすことになる。もう一人のPimの方は母国オランダ出身の男性シンガーで90年代初めに日本でもヒットしたヴァレンシア(懐かしいですね)のプロデュースを務めたりしているのだが、Pimがカヤック脱退後に結成したバンド、ディーゼルのヒット曲を聴いて驚いてしまった。それがこれ↓


これまた懐かしいですね。鹿取洋子の「ゴーイング・バック・トゥ・チャイナ」の原曲はこの人の書いた曲だったんですねえ。しかし楽しいなあ。元をたどればプログレつながりからケストレルのポップの名盤に巡り会って、そこからフォーカスを知ってオランダのミュージック・シーンに関心を持ち、ついには時空をも超えて(笑)日本の歌謡曲にまでたどり着いちゃった訳だから。これだから音楽を巡る旅はやめられない。

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