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  • 2016.04.03 Sunday
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The Greatest Love Of All

JUGEMテーマ:音楽
昨年病気で入院してからちょうど1年が経つ訳だけれど、それ以後1年近くブログの更新もせず(笑)、もう音楽を聴かなくなってしまったのか?というとそんなことは全然なくてむしろ真逆で、病気をする前以上にたくさんの音楽を聴いている。この十数年で言うと間違いなく一番音楽を聴いているように思う。不思議なものである。病気をする前は音楽については正直もう聴きたいものはだいたい聴いちゃったかな、というある種の「手詰まり感」さえ感じていたのだけれど、病気をしたことがきっかけで、自分の人生にとって最も大切な趣味である「音楽」と再び真剣に向き合うことができて、自分にはまだまだ聴くべき音楽が山ほどあるということを思い知らされたのだから。

 で、一年前に書いた最後のブログで次はオランダのフォーカスについて、と書いたけど、あまりに時間が空きすぎてしまった(笑)のとその間にあまりにも色んな音楽を聴いてきたので、1年ぶりのブログ復活はとりあえず最近聴いているものから。ホイットニー・ヒューストンです。 

我々の世代には懐かしいですね。ちょうど洋楽を聴き始めた80年代中頃に流行っていたアルバム「そよ風の贈りもの」。ただ当時の僕は何と言ってもまだ中学生だったので、このアルバムから連発したヒット曲「Saving All My Love For You」、「The Greatest Love Of All」、「All At Once」などの曲のことを心の底では密かにいい曲だなあ、と思いながらも、「ケッ、売れ線の音楽なんて聴けるか」と(笑)ホイットニー・ヒューストンを聴くことはなかった。しかし何でまた今さらホイットニーなのか、というそこに辿り着くまでのいきさつについていつものように(笑)。

これもまた話すと長くなる(笑)紆余曲折を経て「ハッスル」で有名なヴァン・マッコイを聴いていたら、ダイアナ・ロスの「Touch Me In The Morning」をカヴァーしていて、これがとても良かったのである。もちろん音楽鑑賞を趣味とする人間のある種の「教養」として(笑)、このダイアナ・ロスのヒット曲のことは知ってはいたのだけれど、果たしてこんな良い曲を書いたのはいったい誰なのか?と確かめてみたらそこに「マイケル・マッサー」という名前があったのである。その名前には聞き覚えがある。ちょうどトミー・リピューマの仕事をいろいろ掘っていた時に聴いたジョージ・ベンソンにいくつかのヒット曲を書いていたソングライターである。その曲こそが後にホイットニー・ヒューストンの歌で全米NO.1ヒットになる「The Greatest Love Of All」であり、「Nothing's Gonna Change My Love For You」(この曲もまたG.ベンソンの曲というより我々の世代にはグレン・メディロスというハワイ出身のシンガーのヒット曲として馴染み深い。以前書いたけど「One of the most famous wedding song」)なのである。 で、このマイケル・マッサーというソングライターの仕事に興味を持って色々調べてみたのだけど、ああ、あの名曲もこの人の書いた曲だったのか、といういつもの目からウロコ、何というセレンディピティ状態(笑)。

例えばロバータ・フラック&ピーボ・ブライソンの「愛のセレブレイション(Tonight I Celebrate My Love)」(この曲も日本では小柳ルミ子さんとその元ダンナさんのおかげで結婚式の定番曲として有名ですね)、ダイアナ・ロスの「マホガニーのテーマ(Do You Know Where You're Going To」(我々の世代にとってネスカフェのCMソングと言えばロバータ・フラックの「やさしく歌って」ではなくこちらの方)、ナタリー・コールの「Miss You Like Crazy」(これもパーラメントのCM曲。バブル期の記憶とともに思い出されます(笑))、そして先述したホイットニー・ヒューストンの数々のヒット曲(「Saving All My Love For You」、「The Greatest Love Of All」、「All At Once」、「Didn't We Almost Have It All」)などなど。

そのマイケル・マッサーが一人のアーティストをアルバム1枚まるまるプロデュースした作品がダイアナ・ロスの「To Love Again」 、アメリカの女性ソウル・シンガー、ステイシー・ラティソウの「I'm Not The Same Girl」、フィリー・ソウルの雄ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツのリード・シンガー、テディ・ペンダーグラスの「愛の贈りもの」の3枚。いずれもマイケル・マッサー節とも言うべき荘厳で美しい映画音楽を思わせるバラード曲(僕の好きなソングライターではバリー・マンの書く曲に近い)や、誰もが口ずさみたくなるポップでキャッチーなシンガロング・ソングが中心の名盤揃いである。中でもステイシー・ラティソウなんかはリリース時期で言えば先述したホイットニー・ヒューストンのデビュー・アルバムとちょうど同時期なのだけれど、僕はこの歳になるまでこの女性シンガーの存在さえ全く知らなかった。何でもっと早く教えてくれなかったんだよ、という思いである(笑)。

その3枚のうちのテディ・ペンダーグラスのアルバムにはホイットニー・ヒューストンとのデュエット曲「Hold Me」が収録されている。この曲はホイットニーのデビュー・アルバム「そよ風の贈りもの」にも収録されているのだけれど、このアルバムに並ぶホイットニーのキラ星のごとき多くのヒット曲の中にあってはいささか地味な印象を受ける。しかしながら、テディ・ペンダーグラスのアルバムを通して聴くと、そのしっとりと落ち着いたアルバム全体の雰囲気に溶け込んでいて、まるで違う曲のような印象さえ受ける。ホイットニーのアルバムでしかこの曲を聴いたことがない人には、是非テディ・ペンダーグラスのアルバムを聴いてほしい、と思う。片やソウル・シンガーの母(シシィ・ヒューストン)と従姉妹(ディオンヌ・ワーウィック)を持ちスカウトした社長(クライヴ・デイヴィス)のレコード会社(アリスタ)から鳴り物入りでデビューした日の出の勢いの若き女性シンガーと、片やかつて有名なコーラス・グループに在籍し、交通事故により車椅子での余生を余儀なくされた男性シンガー。あまりにも対照的な2人のシンガーのデュエット曲を、それぞれのアルバムで聴き比べてみるとある種不思議な感慨が湧いてくる。

さて、このマイケル・マッサーの書いた曲の中で、この日本で一番有名な曲はホイットニーのヒット曲でも「愛のセレブレイション」でもなくて、おそらくはこの曲でしょう。



僕も小学生の頃からプロレス大好き少年だったので(笑)、もはや魂の名曲と言ってもいい言わずと知れたアントニオ猪木の入場テーマ曲。元々はマイケル・マッサーが映画音楽を担当したモハメド・アリの伝記映画「アリ・ザ・グレイテスト」(77年公開)のテーマ曲で、同じくこのサントラに収録されていたのが先述したジョージ・ベンソンの「The Greatest Love Of All」という訳です。しかし面白いものですね。結婚式の定番ソングとも言うべきムードたっぷりの美しいバラード曲を得意とする作曲家が、一方ではこういう血湧き肉踊る曲を書いている訳ですから。これだから音楽は楽しい。

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  • 2016.04.03 Sunday
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コメント
お久しぶりです。
以前コメント残してから随分経ちます。
ホイットニーは初めて買ったCDなので、このジャケ見た瞬間懐かしさがこみ上げてきましたね。

最近車を運転していて急にジャニス(イアンじゃなくてジョプリンのほう)を聞きたくなり、通りすがりのCDショップで『パール』を買ってしまいました。
若い頃は、曲は好きなんだけど声質がちょっと苦手であまり聴かなかったアーティストの一人でした。
ところが、今は聴けてしまう。通しで何度でも。こりゃ演歌だなと。苦手と遠ざけて、数十年経って、初めて魂が共鳴したような、そんな感じ。大げさだけど、でも本当に。

…未だに感動できる自分が、幼稚に思えて仕方ない明け方です。

  • sentir
  • 2011/11/06 6:17 AM
どうも、お久しぶりです。返答遅くなりましてすみません。

ホイットニーが初めて買ったCDですか。本当に流行ってましたもんね。自分もあの頃聴いておけばよかった、という思いと、27年経った(!)今聴くからこそこのアルバムとこんな風に素直に(笑)向き合えるんだという思いと、半々ですね。どっちが良かったという問題ではない。

ジャニス=演歌。分かるような気がします。以前聴かず嫌いだった音楽が時を経てある日突然「入ってくる」というのは確かにありますねえ。買って一度だけ聴いてピンと来なくて放っておいたアルバムが、ある日ふと思い立って聴いてみると思いがけず良くて、自分にとってかけがえのないアルバムになったりする。レコード・コレクションなんてものを趣味にしていて良かった、と思える瞬間でもあります。
  • 豊満ランドオー
  • 2011/11/09 10:10 PM
ヒッピー、サイケムーヴメントの頃のロックはかなり聴いていたにもかかわらず、ジャニスとジミヘンはそんなに…だったんですよね。イッツ・ア・ビューティフル・ディ、ラヴィン・スプーンフルと、あとブルー・チアあたりは聴いてたかな…。

今トッドの『サムシング/エニシング』を聴いています。このアルバム本当に好きで、昔はよく聴きました。今また、やっぱり良いなとつくづく。
映画『マイ・ガール』のジェイミー・リー・カーティスが出ているシーンのバックで、かすかに『アイ・ソー・ザ・ライト』が流れていたのを思い出します。

昔のようにコンサートやCDショップに足繁く通うことはなくなったけれど、車の中で一人で好きな音楽を聴いているとき、音楽好きで、音楽を聴いてきて良かったなと思います。


  • sentir
  • 2011/11/09 11:11 PM
どんなジャンルにせよ超メジャーどころはつい聴きそびれている、というのはありますね。根がマニア気質ゆえ、でしょうか(笑)。

トッドは結構ヘンなこともやってますが「サムシング/エニシング」は誰にでも安心して薦めることができる名盤ですね。聴く度にこのアルバムを最初に聴いた17歳の頃の記憶がぶぁーっと蘇ってきます(笑)。近年のトッドの新作はほぼ義務的に聴いてるんですが(笑)、こないだ出た過去のプロデュース作のセルフ・カヴァー集は思いがけずすごく良かった。また今度ブログに書きたいと思います。

自分も通勤の行き帰りの車中は今やメインリスニングルームとなっています。
  • 豊満ランドオー
  • 2011/11/11 12:35 AM
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