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「シェエラザード夜話」ルネッサンス

JUGEMテーマ:音楽
前回書いたティナ・ターナー「プライヴェート・ダンサー」の歌詞。

「男たちはここにやって来る/彼らはみんな同じようなもの/君は彼らの顔さえ見ない/名前を尋ねることもない/君は彼らを人間と思っていない/彼らのことなど考えたことすらない/君はお金のことに考えを集中する/壁だけをじっと見つめながら/

私はあなたのプライヴェート・ダンサー/お金で雇われたダンサー/してほしいことは何でもしてあげる/私はあなただけのダンサー/踊るのは生活のため/どんな音楽でも踊ってあげる/

私は大金持ちになりたいの/いつか海のそばで優雅に暮らしたい/結婚して何人か子供も産んで/そう、家庭を持つのが夢/

男たちはみなここにやって来る/誰もが同じ顔/君は彼らの顔さえ見ない/名前を尋ねることもない/

お支払いはドイツマルクでもドルでもOK/アメリカン・エキスプレスだと助かります、ありがとう/あなたのネクタイをゆるめてもいいかしら/私があんな風に踊るのをまた見たい、って言ってよ」
(拙訳:by豊満ランドオー)

マーク・ノップラーというアーティストの魅力はもちろん彼が爪弾く(フィンガー・ピッキングだから文字通り)ギターや、ジミー・ウェッブが賞賛するヴォーカルなのだけれど、それだけではなくて歌詞がまたいいんですよねえ。歌詞を聴いているだけで目の前にパッと情景が浮かんでくる。ストーリー性があって情景的、という点においてノップラーとウェッブの書く詞は着眼点が似ているかもしれない。その傾向は1stシングルの「悲しきサルタン」(場末のクラブで演奏するジャズ・バンドのことを歌ったもの)や「ラヴ・オーヴァー・ゴールド」に収録の14分に及ぶ大作「テレグラフ・ロード」(かつては栄えた過疎の街がテーマ)において顕著である。ノップラーの書く詞はただ情緒に流れるのではなくてピリッとアイロニーが利いているのがいかにもイギリス人らしい。


さて、前回記事で書いたけど先般の入院中にはダイアー・ストレイツとともにルネッサンスもよく聴いていた。ルネッサンスについてはアニー・ハズラムのソロ「不思議の国のアニー」だけ学生時代に買って持っていたのだけれど、理由は僕の大好きなロイ・ウッド(元ムーヴ、E.L.O.)がプロデュースしている(当時アニーと恋仲だった)から、という一点のみにおいてであって、正直聴くにあたっては「ルネッサンスってプログレの人たちなんだよな」と抵抗感があった(笑)。しかし果たして聴いてみたそのアルバムで僕が一番気に入ってしまった曲はロイ・ウッドの書いた曲ではなくて、ルネッサンスのジョン・キャンプが書いた「私が音楽でできてたら」だった。久しぶりにこのアルバムを聴いていて「やっぱりいい曲だな。キャンプってこの曲でクリス・スクワイアばりにベースをブリブリ言わせてる人か」と妙に心に引っ掛かって、遅ればせながら本家ルネッサンスの名盤とされる「シェエラザード夜話」を聴いてみた訳である。で、いつものように引っくり返った訳である(笑)。ここまで辿り着くのに随分遠回りしたなあ、と。何でもっと早くに聴いておかなかったんだろう?と。

「プログレ」と言うから話がややこしくなる(笑)のであって「クラシック・テイストを持ったブリティッシュ・ロック・グループ」という意味では僕の大好きなプロコル・ハルムあたりから辿り着いてもおかしくはなかったはずだけど不思議と今まで聴く機会を逃してしまっていた。組曲「シェエラザード夜話」のピンク・フロイドの「原子心母」さえ思い起こさせるような荘厳さ(というか「大仰さ」とさえ言ってしまっていいかもしれない。僕はこういの嫌いじゃないです(笑))にはいつ聴いても圧倒されるが、やはりこのアルバムと言ったら「オーシャン・ジプシー」にとどめを差すだろう。プログレ史に、というよりブリティッシュ・ロック史に残る名曲である。

この「シェエラザード夜話」があまりにも良かったので、慌ててルネッサンスの他のアルバムも大人買いして(笑)コンプリートしたのだけれど、ちょうどフェスに来日するとのことで過去の作品群が国内盤紙ジャケでまとめてリリースされていたところでタイミングが良かった。キング・クリムゾンやマイク・オールドフィールドのときはかなり苦労して輸入盤のプラケースを集めた直後に国内盤紙ジャケが一挙にリリースされた苦い思い出があったからなあ(笑)。

ルネッサンスの特長はプログレなんだけど冗長なインストに終始するのではなくてアニーの歌がちゃんと引っ張っていってくれるところと、先述した明らかにイエスのクリス・スクワイヤの影響下にあるジョン・キャンプのベース・プレイなんだけど、どうしてこんなにベーシストが目立っちゃうのか(笑)と言うとロック・バンドには珍しくソロを弾くリード・ギタリストのいないギターレスのバンドなのである。入院中にルネッサンスとダイアー・ストレイツをよく聴いていた、と書いたけど、一見あまり関連性のないように見えるこの2つのアーティストを聴いていたのは、ルネッサンスを聴いていたら身体が自然にギターの音を欲していた(笑)からダイアー・ストレイツだったのかもしれないな、と思った。

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