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「ブラザーズ・イン・アームズ」ダイアー・ストレイツ

JUGEMテーマ:音楽

 
僕は今年で40歳になるので世間で言うところのいわゆる「厄年(前厄)」にあたるのだけれど、実際まさに厄年まっしぐら(笑)という感じで今年の初めからいろんな災厄に見舞われていて、とうとう8月にはちょっと体調を崩して生まれて初めての入院を体験してしまった。まあ前向きに考えればちょうどいい夏休みをもらった、くらいのものなのだけれど。で、入院中は特にすることもなくヒマなので、i-podを持ち込んで音楽ばかり聴いていた。特によく聴いていたのがダイアー・ストレイツとルネッサンスなのだけれど、今回はダイアー・ストレイツを。この先僕はこの夏の入院の日々を、マーク・ノップラーの爪弾くギターの音色とともに思い出すことになるのだろうな。

なにゆえ今さらダイアー・ストレイツなのか?というと、きっかけは先日リリースされたジミー・ウェッブの新アルバム「ジャスト・アクロス・ザ・リヴァー」である。

「ウィチタ・ラインマン」や「恋はフェニックス」と言った自身のペンによるヒット曲のセルフ・カヴァー集なので96年リリースの「テン・イージー・ピーシズ」の続編といった内容なのだけれど、グレン・キャンベルやビリー・ジョエルなど多彩なコラボレート・ゲストを迎えてファンにとっては期待通りのしみじみと胸に染みるいいアルバムになっている。ここにゲスト参加しているのがダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーで、僕が洋楽に興味を持ち始めた15の頃以来およそ25年ぶりに(笑)聴いたそのギターと歌声に、もう一度ダイアー・ストレイツを聴いてみたい、と思ったのだった。このアルバムのライナーノーツでウェッブ自身が全てのゲストに対してコメントしているのだけれど、グレン・キャンベルに対しては「彼の歌声を聴くと自分のシンガーとしての限界を思い知らされる」と言う一方で、ノップラーのことは「大げさでもなく見せかけでもない彼の歌声を聴いて自分もそのように歌いたいと思った」と語っている。これが「彼の歌を聴いて自信を持った」なんてことになると誉めてるんだか貶してるんだか分からなくなってしまうんだけど(笑)。

ちょうど僕が洋楽に興味を持ち始めた85年にメガ・セールスを記録していたアルバムがダイアー・ストレイツの「ブラザーズ・イン・アームズ」だった。当時の僕はCDプレーヤーどころかアナログ・レコード・プレーヤーさえ持っていなかったので、購入したカセット・テープ(!)をラジカセで繰り返し聴いていたことがその印象的なジャケットとともに懐かしく思い出される。それにしてもヒット・シングル「マネー・フォー・ナッシング」のイントロの一度聴いたら忘れないギターのリフのキャッチーさには今聴いても目がくらむ思いである。同じ頃ヒットしたヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」のシンセのイントロと並んで80年代ヒット洋楽の記憶に残るリフレインと言っていいだろう。

しかし基本的にダイアー・ストレイツというバンドはそのボブ・ディランに近い歌唱スタイルといい、ブルーズやC&W、フォークと言ったアメリカのルーツ・ミュージックに根差した渋い音楽性といい、一聴するとおよそコマーシャルとは言いがたい。でも1st「ダイアー・ストレイツ」から4th「ラヴ・オーヴァー・ゴールド」やノップラーが音楽を担当した映画「ローカル・ヒーロー」のサントラを改めて聴いてみて思ったのは、「適度にドラマ性があってロマンティックで叙情的」というのもノップラーが作り出す音楽性のもうひとつの重要な側面なんだよな、ということである。例えば「ローカル・ヒーロー」のテーマ曲なんか聴くとデヴィッド・フォスターの映画音楽さえ思い起こしてしまうくらいだし、「ブラザーズ・イン・アームズ」収録の「愛のトリック」のマイケル・ブレッカーのサックス・ソロなんか今聴くと照れくさいくらいだし(笑)、ヴィブラフォン弾いてるのはマイク・マイニエリだし。

ダイアー・ストレイツというバンドは強烈なインパクトを持つ1stヒット・シングル「悲しきサルタン」でブレイクした後、4thアルバム「ラヴ・オーヴァー・ゴールド」でその音楽性を完成させ、5thアルバム「ブラザーズ・イン・アームズ」のメガ・セールスで”あがった”、ということになるんだと思うのだけれど、個人的には初期の「疾走する切なさ」を持ちながらも着実に「成熟」へと向かっている時期の3rdアルバム「メイキング・ムーヴィーズ」が一番好きだ。

ソロになってからのノップラーは、原点回帰と言うべきか幾分ケルト色を強める(「ローカル・ヒーロー」をはじめとする彼が手掛けたいくつかの映画音楽で既に聴かれていたものだ)のだけれど、基本的な音楽性というのは以前と変わらないまま、今でもコンスタントに胸に染みるいいアルバムをリリースし続けてくれている。

我々の世代には懐かしいティナ・ターナーの「プライヴェート・ダンサー」も、実はマーク・ノップラーの書いた曲。「ラヴ・オーヴァー・ゴールド」の延長線上にある名曲である。マイケル・ジャクソンの「スリラー」、プリンスの「パープル・レイン」、ヴァン・ヘイレンの「1984」、「フットルース」や「「フラッシュ・ダンス」のサントラ。何もかもみな懐かしい(笑)。遠い記憶の片隅にあった、ただのおっかないオバサンとしか思えなかった(笑)女性シンガーの歌っていた曲が、長い年月を経て再び重要な意味を持ち始めるのだから、いつも言うことだけれど音楽というのは本当に楽しいですねえ。途中に入るギター・ソロはノップラーによるものではなく、何とノップラーと同じフィンガー・ピッキング奏法のジェフ・ベック御大です。


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