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「Keep An Eye On The Sky」ビッグ・スター

JUGEMテーマ:音楽
 

先月リリースされたリマスター、ボックスと言えば巷ではビートルズで盛り上がっていたけど、我々ビッグ・スター・マニアは完全にこっちでしたね。以前ブログで中日ドラゴンズの日本一を見ることができたのでもういつ死んでも構わない、と書いたけど、このボックス・セットがリリースされるというニュースを聞いてからと言うもの、これを聴くまでは死ねないな、と思ったくらいで(笑)。

しかしさすがはライノ。やってくれる。何よりアーティストに対する愛情が感じられるボックスになっているのがいい。まさに「愛蔵版」と言うべきか。一応ビッグ・スターが残した3枚のアルバムの全ての曲がそのままの曲順で収録(一部ミックス違いを含む)されているので、初心者でもアーティストの歴史を俯瞰できるベスト盤(というかコンプリート盤)の趣もあるのだけれど、初心者がいきなり一万円近くもする4枚組のボックスに手を出すとも思えないので(笑)、やはりマニア向けのアイテムということになるのだろう。普通ボックスというと複数のCDを収納できるように縦に細長い長方形の箱型タイプが多いのだけれど、あれはCDラックに収納しにくいし、何よりデザインが悪い(昔の8cmCDシングルの醜悪な細長いパッケージを思い出す)。今回のこのボックスは7インチのアナログ盤のサイズで、ゲート・フォールド・スリーヴに4枚のCDが収納されている、というもの。この装丁はまさに目からウロコで、レコード・コレクターにとっては馴染み深くて愛着のあるサイズだし、何よりCDラックに収納しやすくていい。

100ページにも及ぶブックレットもレア写真が満載で読み応えタップリである。学生の頃に英語の勉強をしていて良かった、とつくづく思う(笑)。

さて肝心の音源の方だが、デモ・ヴァージョンやミックス違い、貴重なライヴ音源などマニアなら萌えない訳がない(笑)音源が多数収録されているのだけれど、クリス・ベルがビッグ・スター結成前に組んでいたバンド・アイスウォーターやロックシティの曲なんかはアーデント・レコードのオムニバス盤で既発表のもので、熱心なファンなら既に聴いているだろうし、完全な未発表曲というのは少ない。それでもアイスウォーターのdisc1-2「All I See Is You」はここで初めてこの曲を聴く人にはこれだけでもこのボックスを買った価値がある、と思わせるくらいの名曲だろうし、disc1-23「Country Morn」は1stに収録の「Watch The Sunrise」の歌詞違いヴァージョンなのだけど、オリジナル・ヴァージョンではアレックス・チルトンのヴォーカルだったものがクリス・ベルのヴォーカルになっていて興味深い。逆にクリス・ベルのソロ・アルバム収録曲として馴染み深いdisc1-24「I Got Kinda Lost」やdisc2-1「There Was A Light」はクリス脱退後の2ndアルバム「Radio City」のデモとしてアレックス・チルトンがヴォーカルを執っているもので、これまた新たな発見と言える(この2曲はdisc4のライヴ(クリスは不在)でも演奏されている)。

disc4のライヴ音源には、Tレックスやキンクスのいかにもなカヴァーの他にちょっと意外なトッド・ラングレンの「S.L.U.T」のカヴァーも収録されている。この曲は91年のポウジーズとの再結成ライヴ盤でも演奏されていて、当時はポウジーズの2人の趣味かな?と思っていたのだけれど、ビッグ・スターの古くからのレパートリーだったのですね。知らなかった。

ビッグ・スターというバンドはカルト・ヒーローでありパワーポップ・イコンであるアレックス・チルトンが率いたバンドである。その一般認識に間違いはないだろう。2ndが持つ生命力漲る力強さと、3rdが持つその対極としての(あるいはそれが内包する)あまりに美しすぎるデカダンスは、アレックス・チルトンの持つカリズマ性に他ならない。しかしそれゆえ、こうしてこのボックスセットを聴くにつけ浮き彫りになるのは1stの持つピュアネスである。何とも威勢のいい名前を持つバンド(ビッグ・スター)がリリースした何とも威勢のいいタイトルのデビュー・アルバム(No.1レコード)は、実際に聴いてみればそれがはったりではないことが分かる。そしてそこにあるのはクリス・ベルというミュージシャンの存在感の大きさである。

このボックスセットの後にはクリス・ベルのソロ作「I Am The Cosmos」の同じく未発表曲などを収録したデラックス・エディションがリリースされるという。まだまだ死ぬ訳にはいかないのである(笑)。

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