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Life Goes Off


「インシグニフィカンス」ジム・オルーク

JUGEMテーマ:音楽
僕ももう40前のいい歳こいたオッサンなんで(笑)、人生ロスタイムである。でもロスタイムに突入したから焦る、というのは人生負け組前提の話な訳で、人生勝ち組ならば、老いさらばえる前に死にたい、トーキンバウマイジェーネレイションとか、消え行くくらいなら燃え尽きる方がマシだ、ヘイヘイ、マイマイとか言うこともできる。しかし前にも書いたと思うけど、僕は自分では人生引き分け組くらいに思っているので(笑)、もうロスタイムに突入はしたのだけれどこれから延長戦に入って決着着けられるかなあ、くらいに思って生きている(笑)。

こと音楽に関しては、もうこの歳にもなると(笑)、そうは新しい発見なんてない。と、思っていた。ところが本当に久しぶりに魂を揺さぶられる音楽に出会ったので少し。

ジム・オルークと言うと、くるりの「図鑑」をプロデュースしていた、ソニック・ユースにメンバーとして加入した、オルタナ・カントリーのウィルコをプロデュースした(そして古いファンにひんしゅくを買った(笑))、シカゴ音響系とつるんでピコピコエレクトロニカをやっていた、など、聴きもしないで断片的な情報のみで勝手なイメージを作っていたんだけれど、実際に聴いてみて驚いてしまった。で、なぜ今までこんな素晴らしいものを聴かずにいたのかと後悔するいつものパターン(笑)。

実際に聴いてみようと思ったきっかけは、やはり待ち望んでいたジュディ・シルのCD再発にジム・オルークの名前を発見(未発表アルバムのミックスを担当)したことと、最近自分の中で再びショーン・オヘイガン〜ハイ・ラマズ熱が高まってきていて(知らないうちに癒しを求めているのかもしれない)、でも寡作な人なので(笑)もっとそっち系の音を聴きたい、と求めていたところでつながりのあるジム・オルークのアルバムに手を出してみたのである。

僕が基本的に好きなミュージシャンというのは邦楽で言えば大滝詠一、山下達郎、小山田圭吾&小沢健二、キリンジ、洋楽で言えばトッド・ラングレン、ロイ・ウッド、アンディ・パートリッジ(XTC)、先のショーン・オヘイガンなど、簡単に言うとミュージシャンである以前に自身が熱烈な音楽マニアで、自分の音楽趣味を消化し吐き出すような音楽活動をしているスタジオおたくミュージシャン、ということになる。ジム・オルークという人もまさにそういうタイプの人種である。あとやはり似てるな、と思わざるをえないのは、いわゆるネオアコ系の人達だろう。ショーン・オヘイガンだって元はと言えばマイクロディズニーだし、ジム・オルークの日本映画のサントラまで担当してしまう日本贔屓なんかはモーマスを思い出さずにはいられないし(この2人のミュージシャンはカヒミ・カリィつながりでもある(笑))。

で、ライナーノーツなんか読むとバート・バカラック(カヴァーもしている)だのジャック・ニッチェだのヴァン・ダイク・パークス(何でもジムはパークスのシングル音源再発の為に腐心したんだそうで。まさにフィル・スペクター音源の再発に音楽生命を懸けていた山下達郎と同じではないか(笑))だの、エンニオ・モリコーネだの、僕みたいなポップスおたくのオッサン(笑)が嬉しくなるようなキーワードがバンバン登場するんだが、正直そういうのはもういちいち説明してもらわなくて結構、聴けば全て分かりますわ、という気持ちではある(笑)。

確かにブラスの使い方なんかはバカラック風でもあり、エンニオ・モリコーネ風(ショーン・オヘイガンもそう)でもあるんだけど、やっぱりペイル・ファウンテンズ風でもあったりして(笑)。

で、そういうポップおたく的側面からジムの音楽に惹かれたのは間違いないんだけど、何より僕が惹かれてしまったのはジムの演ってる音楽は全く「閉じて」いないのである。このテの趣味の世界の箱庭的なオタク系音楽というのは得てして閉鎖的で暑苦しいものなんだが(笑)、彼の作り出す音というのは外に向かって開かれている。閉塞感というものがまるでない。外の世界とコミットしようとしている。そこが素晴らしい。そうした音楽性の延長にソニック・ユースへの加入だとか、ウィルコのプロデュースなんかがあったのだと思う。

もうひとつ僕にとって重要だったのは、やはりエリオット・スミス亡き後の喪失感を埋めてくれたことか。前にもブログに書いたがバッドリー・ドローン・ボーイが頑張ってくれてはいたのだけれど、正直アメリカのオルタナティヴ系はもういいかな、と思い始めていたのである。それだけに嬉しい。先のウィルコも含めてこの辺のミュージシャンたちはみなビッグ・スター〜アレックス・チルトンつながりでもあるんだけれど、ジムのそういうところも好み。これが同じアメリカのアングラ系でもルー・リードの影響が色濃い方に行っちゃうと僕のちょっと苦手なタイプな音になるんだけど(笑)。

この「インシグニフィカンス」はポップとアヴァンギャルドが絶妙に交錯する傑作である前作「ユリイカ」よりは幾分「ロック」的である。オープニングナンバーでは、めまいがするほどカッコいいグルーヴを持ったギターのリフに導かれて、例によって囁くように、ジムはこう歌い出す。

「僕の言うことなんか信じちゃいけないよ」

極論すればおよそ全てのロックミュージシャンというものは、ロックミュージックを生業としている以上、何らかの伝えるべきメッセージがあって作品を作っているはずである。それゆえ、ジム・オルークのこの肩の力の抜け方というのは、面白い。あるいはメッセージだけは随分と大層なものだけど肝心の音楽の方が情けなくて全く伝わるものがない凡百のロックミュージシャンに対する皮肉のようでもあり。

先述したように、僕がジム・オルークを聴くきっかけとなったショーン・オヘイガンの音楽は、僕にとっては万能なヒーリング・ミュージックであるのだけれど、ジム・オルークの音楽もまた同じなのだ、と言ったら、ファンの人たちからは全否定されてしまうのだろうか?(笑)

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  • 2016.04.03 Sunday
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