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「スタイリスティックス登場」スタイリスティックス

JUGEMテーマ:音楽




スタイリスティックスと言うと最近ではちょっと前のキムタクの整髪料のCM「♪I can give you "Gatsby"」が印象的ですね。熱心なファンにはこの曲をはじめヴァン・マッコイ・プロデュースによるディスコ期のスタイリスティックスは不評だが、僕は結構嫌いじゃないです(笑)。あとは彼らを代表するヒット曲「誓い(You Make Me Feel Brand New)」が収録された3rdアルバム「ロッキン・ロール・ベイビー」も完成度は高い。でも個人的に最も好きなのはこのデビュー・アルバム「スタイリスティックス登場」である。まあソウル・フリークにとってソウル・ミュージックはロックと違ってアルバム単位で語るものではない、ということになるんだろうけれど。

このデビュー作は後にマーヴィン・ゲイ&ダイアナ・ロスの歌唱で大ヒットすることになる「ユー・アー・エブリシング」のオリジナルが収録されていることでも有名なアルバムだと思うが、個人的には何と言ってもかのプリンス殿下もカヴァーした名曲「ベッチャ・バイ・ゴリー,ワウ」ということになる。この二曲の神々しさと瑞々しさが、スタイリスティックスと言えばいつもデビュー作に手を伸ばさせる。

言うまでもなくこのスタイリスティックスのデビュー作も前回ブログに書いたトム・ベルによるプロデュース(楽曲自体も収録曲全9曲中8曲までもがトム・ベル=リンダ・クリードのソングライター・コンビによるもの。リンダ・クリードという作詞家についてもいつか機会があれば書きたい)なのだけど、トム・ベルが書く曲を聴いていていつも思うのは「この人は本当にバカラックが好きなんだなあ」ということである。案の定、と言うべきか以前ブログに書いたデイヴィッド・T・ウォーカーが「黒いジェフ・ベック」なら、このトム・ベルは「黒いバカラック」とも呼ばれているそうで(笑)。

例えば同じくバカラック・フォロワーとして有名な作曲家であるジム・ウェッブ(代表曲はフィフス・ディメンション「ビートでジャンプ」やリチャード・ハリス「マッカーサー・パーク」など)やトニー・ハッチ(代表曲はペトゥラ・クラーク「恋のダウンタウン」やクリス・モンテス「コール・ミー」など)が、どちらかというとバカラックの楽曲の「技巧的な」側面(転調やシンコペーション、変拍子の多用)を再現するのに熱心だったのに対して、このトム・ベルという人はバカラックの楽曲のもう一つの魅力である「泣きのメロディ」という「エモーショナルな」側面の影響が大きいように思う。そしてそれ=スウィートでメロウこそが、トム・ベルというプロデューサー兼ソングライターの最大の魅力なのである。これはトム・ベルと並ぶフィリー・ソウルのプロデューサーのもう一方の雄、ケニー・ギャンブル&レオン・ハフがハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ(♪If you don't know me by now〜)やオージェイズでタフでマッチョでセクシュアルなソウル・ミュージックを展開していたのとも実に対照的である。

バカラックと言えば最近auのCMでペリー・コモの歌唱でヒットした名曲「マジック・モーメンツ」が使用されていて(このCMヴァージョンを歌っているのはあのクレモンティーヌ)、TVを見ていてこの曲が流れてくる度に胸締めつけられる想いである。思い入れの深いアーティストの楽曲がCMソングに使われることを快く思わない向きもあるようだが、僕は(いつも書くことだけれど(笑))、このCMをきっかけにバート・バカラックというポップ・ソングの歴史における偉大な作曲家のことを知ってくれる人がいるのならば、それは素晴らしいことだし、嬉しいことだと思う。この「マジック・モーメンツ」なんかはバカラック・メロディの「泣き」のカテゴリーに属する楽曲の一つですね。他にはかのビートルズもカヴァーしたシュレルズの「ベイビー,イッツ・ユー」とかカーペンターズの「遥かなる影」、ソフト・ロック・ファンには外せないハーパース・ビザールの「ミー,ジャパニーズ・ボーイ」なんかもそう。

キャロル・キングやニール・セダカ、ジェフ・バリーなど同じブリル・ビルディングの作曲家たちがポピュラー・ソングというその名の通り、「親しみやすさ」を強力な武器にしていたのとは対照的に、バカラックの楽曲は先述したように、転調やシンコペーションを多用する洒脱で粋で大人びたところが魅力である。別の言い方をするとポップ・ソングにしては小難しくてとっつきにくい(笑)。でもそれが一度ハマると病みつきになる。けれど実はバカラックはB.J.トーマスの「雨にぬれても」のように誰でも一度は口ずさんだことがあるような(笑)親しみやすい鼻歌交じりの小品を書くのも天才的に上手いんだけれどね。

スタイリスティックスの記事なのにトム・ベルからバカラックの話に逸れちまいましたが(笑)、次回はバリー・ホワイトのラヴ・アンリミテッド・オーケストラについて書こうと思います。あまりに唐突な展開の気もしますが(笑)、セレンディピティの導きの元にちゃんとつながってます。

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