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トラヴェリング・ウィルベリーズ「コレクション」



ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)のジェフ・リンというミュージシャンは、僕にとって最も思い入れの深いミュージシャンの一人である。最近ではELOというとすっかり「電車男」のテーマになってしまっていて(笑)、多くの若い人たちがELOというバンドの存在を知ってくれるのはいいことだとは思うのだけれど、あの曲(「トワイライト」)はELOのヒット曲の中でもかなり地味な曲の部類に入るので、「トワイライト」を気に入ってELOを聴いてみよう、と思った人が果たして「A New World Record(オーロラの救世主)」〜「Discovery」あたりの黄金期のELOを聴いたらどのように思うのだろう、と不安でもある。今やELOの曲の中で日本で一番有名な曲が、よりによって何で「トワイライト」なんだよ、という思いはある(笑)。いや決して悪い曲ではないんだけどさ。

トラヴェリング・ウィルベリーズというバンドは我々の世代なら誰でも知っている大物覆面バンド。その正体はボブ・ディラン、ロイ・オービソン、ジョージ・ハリスン、トム・ペティ、ジェフ・リンの5人。2ndの「VOL.3」は急逝したロイ・オービソンの抜けた4人で制作された。長らく廃盤で入手困難だった彼らの残した2枚のアルバムがようやくリイシューの運びとなった。マニアの間では1stの「VOL.1」と2ndの「VOL.3」の間に実はロイ・オービソンの抜けた穴を埋める形でデル・シャノンをメンバーに迎えてレコーディングされた「VOL.2」が存在していて、これまたデル・シャノンの自殺という不慮の事態によりお蔵入りとなってしまった、という都市伝説がまことしやかにささやかれていた。今回のリイシューではその「幻の」2ndが初めて日の目を見るのでは?ともっぱらの噂だったのだが、残念ながらただの噂にすぎなかったようである。その代わり(と言うのも何だけど)、今回のリイシュー・セットにはヒストリー・フィルムやミュージック・クリップを収めたDVDが特典として付いている。

そのヒストリー・フィルムにも解説があるのだけれど、そもそもこの夢のユニットが結成されたきっかけとなったのが、ジョージ・ハリスンの87年発表のシングル「セット・オン・ユー」とこの曲を収録したアルバム「クラウド・ナイン」の大ヒットによる復活である。そしてこの復活の「仕掛人」とも言うべき男がプロデューサーのジェフ・リンなのである。語弊を恐れずに言うのなら、ジェフ・リンという人物がいなければジョージ・ハリスンの奇跡の復活もトラヴェリング・ウィルベリーズの奇跡の邂逅も、もっと言えばその後のトム・ペティの傑作ソロ・アルバム「フル・ムーン・フィーヴァー」もなかったと思う。逆に言うとELO〜ジェフ・リンというアーティストに馴染みのない古くからのジョージやトムのファンは、あまりにオーヴァー・プロデュースとも言うべきこの2枚のアルバムにあまりピンと来なかったのではなかろうか?我々のようなELO〜ジェフ・リンの熱狂的なファンにとっては、どちらもジェフ・リンを隅々まで堪能できる至福のアルバムだったのだが(笑)(去年リリースされたトム・ペティのソロ「ハイウェイ・コンパニオン」はジェフ・リン色が薄めでイマイチだった(笑))。余談ではあるがトム・ペティの「フル・ムーン・フィーヴァー」からのシングル曲である名曲「フリー・フォーリン」をサンプリングしたティーンエイジ・ファンクラブとデ・ラ・ソウルのコラボレート・シングル「フォーリン」も実によかった。

ELOとしてヒットを連発していた70年代後半に続いて2度目のブレイク期を迎えていたと言ってもいいこの時期(80年代末〜90年代初め)ジェフ・リンはプロデュース業に旺盛で、他にもポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ブライアン・ウィルソン、ランディ・ニューマンなどの大物ミュージシャンとも一緒に仕事をしている。これらの「ジェフ・リン・ワークス」とも言うべきプロデュース・アルバムでは、他にウィルベリーの一員ロイ・オービソンのアルバム「ミステリー・ガール」(90年)や「幻の」ウィルベリー、デル・シャノンのアルバム「ロック・オン」(91年)、そしてそもそものご本尊ジェフ・リン唯一のソロ・アルバム「アームチェア・シアター」(90年)も押さえておくべき名盤。こんなにも素晴らしい作品たちが、ちょっと前までのトラヴェリング・ウィルベリーズのアルバム同様現在では廃盤で入手困難というから残念というよりほかない。一刻も早いリイシューを望む。その時は我々マニアの為にデジタル・リマスター&ボーナス・トラック付でおねがいします(笑)。

今回のリイシューにはボーナス・トラックとしてデル・シャノンの「悲しき街角」のカヴァーが収録されていてジェフ・リンがリード・ヴォーカルを取っているのだけれど、これには「萌えた」(笑)。「萌える」という言葉は大変使えるいい言葉だと思うのだけれど、僕はこんな風に「好きなアーティストの未発表曲や未発表テイクを聴いたとき」にこそこの言葉を使いたい。本来の用法とは違うだろうけど。僕はELOのボックス「フラッシュバック」に収録された「ザナドゥ」(キャメロン・ディアスが雪の中を歩くソフトバンクのCMにも使われていたオリビア・ニュートン・ジョンの為に書かれたヒット曲)のジェフ・リンのヴォーカル・テイクにも萌えたし、「オーロラの救世主」の紙ジャケ復刻に収録された「テレフォン・ライン」の別テイクにも萌えた。ソロ・アルバム「アームチェア・シアター」のリイシューには、いったいどんな「萌える」ボーナス・トラックが付くのだろうと考えるだけで萌え死にしそうである(笑)。

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  • 2016.04.03 Sunday
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  • 23:06
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コメント
ELO!好きですよね、知ってます(笑)。ここもなんだかB級なイメージがつきまとうけど、ほんとドリーミーで上質ですよねぇ。いつだったか出た紙ジャケシリーズが当時のアナログまんまの組み立てジャケ(て言うのかな?)で楽しそうでした!あ、電車男はもう懐かしいですねぇ。あれ影響でベストくらいは売れたんでしょうか?で、Traveling〜は未だに聴いたことないんです…。ここまでのメンバーだとやっぱり「誰派」とかはっきり分かれそう…。それにしてもジェフ・リンがビートルズメンバーをプロデュースってのは感慨深い気しますよね。

祥さんと同じくどんどん更新してください!て気持ちですよ。反応できる題材はほんの少しだと思うけど、すごいタメになるし共感もさせてもらってるし。バカなわりには私もよく落ちるんですけど(笑)同じく吐露できないです。でも、書くことで1ミクロンでもなにか生んだりするのは楽しいなって思ってるんですよ〜。どんどん待ってます!
  • yoiko
  • 2007/08/21 11:55 PM
yoikoさん、どうも。

>組み立てジャケ
もちろん持ってますが、図画工作は不得意科目だったんで(笑)まだ組み立ててません。

>あれ影響でベストくらいは売れたんでしょうか?
そもそも「あの『電車男』のテーマ曲収録」という切り口でベスト盤がリリースされた、ってだけでもすごいことなんじゃないかと。何か人気に便乗みたいな感じでヤな感じもありますが(笑)。

>ジェフ・リンがビートルズメンバーをプロデュースってのは感慨深い
時系列で言うと確かジェフ・リンがプロデュースした順番はジョージ、リンゴと来て最後がポールだった気がするんですよ。おそらくジェフが一番一緒に仕事をしたかったのはポールのはずで、念願叶ったときの思いはどんなだったかと。ついにはビートルズの未発表曲「リアル・ラヴ」のプロデュースまでしちゃった、っていうのも。

とりあえずしばらくは「とにかく書いてみる」というスタンスでいくつもりです。それは見苦しい内容になるかもしれないけど、おっしゃるとおり『書くことで1ミクロンでもなにか生んだりする』ものだと思いますし。
  • 豊満ランドオー
  • 2007/08/22 3:17 AM
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