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  • 2016.04.03 Sunday
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鈴木亜美 joins キリンジ「それもきっとしあわせ」

最近ではCDの購入はもっぱらウェブのオンラインショップ(タワーレコーズやHMV、アマゾンなど)が中心なのだけど、先日久しぶりにパルコのタワーレコーズへ買い物に出かけた。エスカレーターを上ったところでふと立て看板に目をやると「中古レコード市開催中」とある。なつかしいなあ。日本全国の中古レコードショップが一同に会するレコード祭り。学生時代にはよく朝一から並んではお目当ての希少盤探しにいそしんだものだ。で、久しぶりにエサ箱(アナログ盤を入れてあるダンボール箱を指すレコード・コレクターの間でのスラング(笑))漁りに参加した。大量のアナログ盤を長時間めくっていくので指先の爪が痛くなるこの感覚もなつかしい(笑)。主な収穫は以下のとおり。

ロイ・ウッド・ウィゾ・バンド「スーパーアクテイヴ・ウィゾ」 盤質M− 税込¥1,800也


60年代のサイケデリック・ロック・バンド「ザ・ムーヴ」のメンバーであり、ジェフ・リンとともにELOを結成した奇才ロイ・ウッドが70年代後半にやっていたクロスオーバーのバンド「ウィゾ・バンド」が残した1枚限りのオリジナル・アルバム。学生時代に4,800円のプレミア価格で購入した(なけなしのこづかい銭はたいて買ったものなのでほとんど覚えてる(笑))のだけど、途中若干キズによる音飛びがある盤だったので今回買いなおし。盤質もまずまず良好。今の時代に中古のアナログ盤が1,800円というのは結構な値段なのかもしれないが、20年近く前に3,000円高い価格で購入した人間としてはインフレーションも考慮に入れれば破格の安値と思える(笑)。ちなみにロイ・ウッドという人も最近では再評価に伴うリイシューが活発なのだが、この「ウィゾ・バンド」だけは未CD化。その意味でもいい買い物ができたと思う。内容はフュージョン、プログレ寄りのクロスオーバー・ミュージックで、3分間のポップソング好きだった学生当時の僕には「ヘンな音楽」(笑)に聴こえた。以前書いたプログレ好きの友人がこのアルバムにいたく感動して「おまえ本当にこのアルバムの良さを分かっているのか?」と説教されたことを覚えている(笑)。プログレ耳を身につけた今の僕にはむしろ物足りないくらいに聴こえるのだが(笑)いいアルバムである。それまでビートルズ直系のポップスやグラム・ロックをやっていたロイ・ウッドが何故に唐突にこういう音楽をやったのか?というと、当時のガールフレンドであったアニー・ハズラム(ルネッサンス)の影響だろう。ロイ・ウッドが全面プロデュースしたアニー・ハズラムのソロ作「不思議の国のアニー」は名盤。

キャメル「雨のシルエット」盤質Ex++ 税込¥688也


今も未履修科目プログレ補講に励んでいるのだが、今のところ自分の好みに一番しっくりくるなあ、と思えるのがキャメル。なかでも特に好きなのが6th「Rain Dances」からライヴ盤をはさんで8th「Breathless」、9th「I Can See Your House From Here」、10th「Nude」までの第2期キャメル。たぶんプログレ・ファンには5th「Moonmadness」までの初期キャメルの方が評価が高いのだろうけど、何度も言うように僕は根がポップソング好きの人間なので(笑)この時期のキャメルの方が好ましい。この「Rain Dances」はリイシューCDをお持ちの方はご存知だろうがデジタル・マスタリングがダメダメなせいで音が悪いのが残念だった。それだけに今回アナログ盤にめぐり会えたのは嬉しい限り。しかも日本盤(邦題は「雨のシルエット」だったんですね)で、さすがに帯はないが歌詞・解説(含アンディ・ラティマーのインタビュー)と各曲の詳細なクレジット付き。これもCDは無愛想なライナーノーツのみだったので嬉しい。これがたったの税込688円だからありがたい。



さて、そもそもタワーレコーズに何を買いに行ったのかというとこの「鈴木亜美 joins キリンジ」の「それもきっとしあわせ」を買うためである。いい曲である。カミングアウトするが(笑)久しぶりに音楽を聴いて泣いてしまった。一聴してかつて小沢健二がプロデュースした渡辺満里奈の名盤「HAPPY BIRTHDAY ep」(フリッパーズ・ギターを解散したオザケンがソロシンガーとしてブレイクする以前の作品)を思い出したのだが、これはたぶん鈴木亜美の声質が渡辺満里奈のそれに似ているからかもしれない。あとは昔、尾崎亜美や竹内まりやが女性アイドル歌手に提供していた楽曲にも似た響きがある。初めてラジオで聴いたときから「ああ、これはたぶん弟の泰行の方の曲だろうな」と思ったのだが、クレジットを確認したら案の定そのとおりだった。キリンジ・ファンの誤解を恐れずに言うならば、キリンジという兄弟ユニットは「兄・堀込高樹がサウンド・プロダクションの主導権を握って優れたヴォーカリストである弟・泰行に歌わせているバンド」だと思う。ところがいざアルバムのベストトラックと訊かれると、例えば3rd「3」では「エイリアンズ」だし、4th「Fine」なら「フェイバリット」、6th「DODECAGON」なら「鼻紙」と、全部弟・泰行の書いた曲なのである。どこの家族でも弟はいつもおいしいとこ持っていくよなあ(笑)。何度か聴いた後に歌詞カードを見ながら聴いていたらまた泣けてきた(笑)。

「歌いたい歌がある/私には伝えたい思いがある/そのためになら/そのためになら/不幸になってもかまわない」

かつて鈴木亜美という1人の女の子が、まさにシンデレラのように一躍スターダムへの階段を駆け上って、その後に受けた冷たい仕打ち(芸能事務所の移籍問題をめぐって一時芸能界から「干された」)のことに思いを馳せると、やはりこの歌詞は胸に響く。もちろん鈴木亜美が歌うことをあらかじめ念頭に置いて書かれた歌詞であろう。歌詞を書いているのは兄・高樹である。どこの家族でも兄は締めるところは締める(笑)。

キリンジについての関連過去ログ1

キリンジについての関連過去ログ2

キリンジについての関連過去ログ3

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  • 2016.04.03 Sunday
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コメント
こんにちは。このWIZZOは未聴です。
クロスオーバー・・・マジですか?
めちゃくちゃ興味湧きます・・・まあ時代的には仕様がないかなと言う感じですか・・・
Rain Dancesは私もCamelの中ではかなり好きなんですよ。シンクレアさんのヴォーカルが結局好きなんかな?メルのサックスもいいし。
ささっとBLOG拝見しましたが、訳詩が凄いですね♪
どうも。
たしかに時代、ですね。この時代のプログレ・バンドはこっち系か3分ポップ系かに流れていっちゃってる。キャメルなんかもこの時期のアルバムはフュージョンっぽい。リチャード・シンクレアの声はホント魔力あると思います。「Moonmadness」の名曲「A Song Within A Song」を「ライヴ・ファンタジア」でR・シンクレアが歌うの聴いたらグッと込み上げてきちゃいました。メル・コリンズはキャメルではソフトなプレイが多い印象ですが、「Rain Dances」では「First Light」とか結構攻撃的かな。クリムゾンでのプレイみたいに。

訳詩は趣味です(笑)。恥ずかしい間違いとかあったらご指摘頂けると幸いです。
  • 豊満ランドオー
  • 2007/03/26 3:03 AM
豊満ランドオーさん、コメントいただいてありがとうございました!早速おじゃまします。「それもきっとしあわせ」買ってないのですが(笑)ラジオで聴きました。ほんと弟印のメロですねー。アミちゃんの歌い方も弟っぽくて「きっとデモ聴いてこうなったんだろうなぁ」と妄想してました。まず、このタイトル良いですね。普通っぽいけど意外と出ないと思うんですよねぇ。アミちゃんは兄のこの詞見て泣いたそうです…。
  • yoiko
  • 2007/03/31 11:46 PM
yoikoさん、こんにちは。

>きっとデモ聴いてこうなった
ですよねえ。早くこの曲のキリンジによるセルフ・カヴァーが聴きたいです。

>アミちゃんは兄のこの詞見て泣いたそうです
ヤルなあ、兄(笑)。気持ちは分かる。僕みたいないい歳こいたオッサンが泣くくらいですから(笑)。兄の書く詞って普通は歌の歌詞では使われない珍しい言葉をわざわざ選び取ってる、って感じがある(スティーリー・ダンの影響かな)んですが、この曲の歌詞は他人に歌ってもらうからか凄くシンプルなんですよね。強いて言えば「葉桜」って言葉くらい。まあこれは兄の書く詞にはお決まりの季語ですけど。
  • 豊満ランドオー
  • 2007/04/01 1:26 PM
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