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ビッグ・スター「No.1レコード/レイディオ・シティ」



僕が「アレックス・チルトン」というアーティストの名前を知ったのは大学に入学した年のことだから1989年のことだ。以前ブログに書いた当時所属していた音楽サークルの先輩たちが教えてくれたのがそのアレックス・チルトン率いるビッグ・スターの「サード・アルバム」だった。当時の先輩たちが好んで聴いていた音楽はルー・リード、タイニー・ティム、キャプテン・ビーフハート、フランク・ザッパ、ジョナサン・リッチマン、ダニエル・ジョンストンなどドラッグからの影響が色濃いアングラでアヴァンギャルドでエキセントリックでダウンでアシッドな音楽だった。そういう文脈で聴いたビッグ・スターの「サード」は、今以上に3分間のポップソング好きだった当時の僕には全くもって理解に苦しむ音楽だった(笑)。「Jesus Christ」など一部にキャッチーなメロディの曲もあったのだが、そのほとんどが眠くなったり苛立たったり(「悪ふざけ」にすら聞こえた)するようなものだった。

そんなある日、サークルの部室で先輩が聴いていた曲に僕はつい耳を奪われてしまった。「何ですか?これ」「ビッグ・スターの『September Gurls』。お前苦手なんだよな(笑)」「これがあのビッグ・スターの曲ですか?イメージ全然違う。すごいいい曲じゃないですか!」その日のうちに僕は外盤屋に行ってビッグ・スターの1st「No.1レコード」と2nd「レイディオ・シティ」の2in1CDを購入し、その内容のあまりの素晴らしさと先に聴いていた「サード」との音楽性の違いに引っくり返ってしまったのだった。

89年当時にもREMやリプレイスメンツ、オレンジ・ジュースやディス・モータル・コイルなどオルタナテイヴ、カレッジ系の若いバンドでアレックス・チルトン〜ビッグ・スターにリスペクトを表明していたバンドはいたのだけれど、彼ら自身の音楽性そのものはあまりビッグ・スターの影響は見られないもので、やはりビッグ・スター再評価の契機となったのはその後に登場したティーンエイジ・ファンクラブ(傑作「バンドワゴネスク」はほとんどもろアレックス・チルトンの節回しで「モノマネか」って曲もある)やポウジーズ(のちにアレックス・チルトンとビッグ・スターを再結成することになるバンド)、ジゴロ・アンツやマシュー・スウィートなどの「90年代パワー・ポップ」系のアーティストによるところが大きいだろう。

ビッグ・スターの2nd「レイディオ・シティ」に収録された「September Gurls」はバッドフィンガー「嵐の恋」やラズベリーズ「Go All The Way」、パイロット「January」と並ぶパワー・ポップの歴史に残る名曲。

参考までに過去に僕がブログで書いたアレックス・チルトンについての記事を貼っておきます↓

アレックス・チルトンについて

故エリオット・スミスの「サーティーン」のカヴァーはその後リリースされた「Thumbsucker」という映画のサントラで聴くことができました。泣けるねえ。

ビッグ・スターの1st「No.1レコード」(電飾のジャケットが今やパワーポップの代名詞というくらい有名らしい)は、双頭バンドであるビッグ・スターのもう一方の人物クリス・ベルの存在が大きなアルバムである。彼は1stアルバムのみでビッグ・スターを脱退してしまった為、2nd「レイディオ・シティ」と聴き比べると彼の存在の大きさが分かる。クリス・ベルが残した唯一のソロ・アルバム「I Am The Cosmos」は、彼が交通事故で亡くなる直前に録音されたというボーナス・トラックも含めて、涙なしでは聴けない名作なのだがこのアルバムについては、またの機会に。

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