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  • 2016.04.03 Sunday
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目先を替えて



幼稚園に通う姪っ子がウチに遊びに来ると「探検」と称して僕の部屋を目茶苦茶にしていく。まあ子供のやることだから、と大目にみているのだけど僕の部屋には幼い女の子に見せるのは教育上よろしくないものもあるので(笑)困ったものではある。先日も仕事から帰ってくると僕の部屋の中はかわいい探検隊長によって荒らされたあとだった。ふと足元に目をやるとそこには半円形のアナログレコードLPのインナースリーヴ(内袋)が落ちていた。ところが中身(アナログ盤)が入っていない。イヤな予感がした。荒らされた部屋の中を見回すと、部屋の片隅の床の上に1枚の黒い塩化ビニル盤が無残にも打ち捨てられていた。案の定盤面にはサーッと引っ掻いたような何本かのキズが入っている。ただ僕は何百枚ものアナログレコードを所有しているので、どうでもいいレコードであれば何の問題も無かった。の、だが。アナログ盤の隣には主を失った空のアルバムジャケットが同じように打ち捨てられていた。バリー・マンの「サヴァイヴァー」。忘れもしない、学生時代に外盤屋で5800円のプレミア価格がついていたのをなけなしのこづかい銭はたいて買ったものだ。この僕の部屋の何百枚もあるアナログレコードの中から、よりによって何でこれなんだよ、と泣けてきた。

バリー・マンはキャロル・キングやニール・セダカ、ジム・ウェッブ、ジェフ・バリーなどと並ぶ60年代ポップスの重要なソングライターの1人。そのヒット曲は全米No.1ヒットとなったライチャス・ブラザーズ「ふられた気持ち」やドリフターズ「オン・ブロードウェイ」など枚挙にいとまがない(ジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」に「オン・ブロードウェイ」のコーラスの引用があってニヤリとしてしまった)。70年代以降もBJトーマス「ロックンロール・ララバイ」、ダン・ヒル「ふれあい」、クインシー・ジョーンズ&ジェイムズ・イングラム「ジャスト・ワンス」、リンダ・ロンシュタット&ジェイムズ・イングラム「サムウェア・アウト・ゼア」、リンダ・ロンシュタット&アーロン・ネヴィル「ドント・ノウ・マッチ」などの全米トップ10ヒットがある。

この「サヴァイヴァー」はバリー・マンがシンガーソングライターとして75年にリリースした作品。実に感動的なゴスペル・アルバムである。「CHOIR(クワイヤ)」とクレジットされたバック・コーラス陣はブルース・ジョンストン(ビーチ・ボーイズ)、ジェリー・イエスター(ラヴィン・スプーンフル、MFQなど)、スパンキー・マクファーレン(スパンキー&アワ・ギャング)、キャプテン&テニールなど錚々たるメンツがこの60年代の偉大な作曲家のアルバムを盛り立てている。なかでも感動的なのが「アイム・ア・サヴァイヴァー」という曲。数々のトップ10ヒットを放ってきた作曲家としてのプライドと決意表明の曲である。

「僕はエルヴィスのファンでディランみたいに歌える/ジョージやリンゴやポールやジョン、ローリング・ストーンズのピークにもその時代の只中にいた/僕のウォール・オブ・サウンドで君をハイにするのもアンダーグラウンドへ送り込むのもた易いことさ/僕は生き残ったんだ/いろんなバンドが生まれては消えていくのを見てきた/でも僕は生き残ったんだ/僕こそがロックンロール・ショウなんだ/時代が変われば歌も変わる/音も変わればキーやハーモニーも変わる/でも僕はいつでもそれに応えてあげるよ」〜(拙訳:By豊満ランドオー)

しかしそれにしても60年代、70年代、80年代と三つもの時代(Decade)にわたってトップ10ヒットがある、というのはすごい。先述したL.ロンシュタットの「ドント・ノウ・マッチ」は89年のヒット曲だからおまけして90年代ということでもいいのではなかろうか(笑)。まさに彼こそがポップ・ミュージックにおける「サヴァイヴァー」である。

今思えば、うちの姪っ子がなぜ何百枚ものアナログレコードの中からわざわざバリー・マンの「サヴァイヴァー」を選び取ったのかが分かる。単純なことだ。ジャケットにコリー犬のイラストが描かれているからである(笑)。大きくなっても動物を愛する優しい心を忘れない大人になっておくれよ。

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  • 2016.04.03 Sunday
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コメント
バリー・マン、最高!
I Just Can't Help Believin'がいいですねー。B.J.トーマスのバージョンもいいですが、パレードのスモーキー・ロバーツのバージョンも渋いですね。
  • 9ch
  • 2007/02/14 12:33 PM
9chさん、どうも。

パレードって「サンシャイン・ガール」のパレードですよね?カヴァーしてるの知らなかった。また宿題が増えました(笑)。

「I Just Can't Help Believin'」も「ロックンロール・ララバイ」もそこはかとないC&W風味がいいんですよねえ。ブログにも書きましたが、ジェスロ・タル聴いて今はまた「歌」の魅力に引き戻されつつあるんで。

あと、あちらで「リアルタイムで音楽を云々」とコメント頂きましたが、僕はたぶん9chさんと同世代ですよ。1970年生まれです。知ったかぶりのエラそうな文章ばかり書いてるんでオッサンに思われたかもしれませんが(笑)。
  • 豊満ランドオー
  • 2007/02/14 8:52 PM
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