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時に大駆けが



プログレをめぐる旅の過程で前回書いたヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターに出会って「歌モノプログレ」に味をしめた僕は、「叙情派プログレ」なるキーワードの元にキャメルとキャラヴァンという紛らわしい名前の二つのバンドにめぐり会うこととなった。今回はキャメルの話。

彼らのデビューはプログレ全盛の70年代前半。1stアルバム「Camel」や2ndアルバム「Mirage」を聴いていると、確かに「叙情派プログレ」の名のとおり、多少フュージョン寄りの演奏とメロウな歌が実に心地よい。「もっとインストパートが長くてもいいのに」と思えるくらいで、僕もプログレの世界に随分と深く足を突っ込んでしまったようだ(笑)。キャメルに限らずプログレ系のバンドを聴いていると、今まで自分が音楽を聴くにあたって「演奏技術」というものにいかに無頓着であったか、ということを思い知らされる。たかがロックミュージックに演奏技術なんてものは必要ない、くらいに思ってたんだが、優れた演奏というものがこんなに心地よいものだとは思わなかった。

ただこのキャメルなんかがまさにそうなのだが、プログレ系のバンドというのはこと「演奏技術」に関しては文句の付けようがないバンドが多いのだけど、やはり「ヴォーカル」だけはイマイチなのだ。まあプログレ聴くのに歌にケチ付けんなよ、ってことなんだけどさ(笑)。その点イエス(ジョン・アンダーソン)やキング・クリムゾン(ジョン・ウェットン)なんてのはプログレバンドの中では別格なんだな、と思う。まあJ・アンダーソンの場合はその声の存在感が圧倒的すぎて、もう上手いとか下手とかいう次元の問題ではなくなってるんだけど(笑)。ただイエスはサイモン&ガーファンクルやバーズのカヴァーも演ってるくらいでバックのコーラス隊も上手(ビーチボーイズの影響を受けている数少ないプログレバンド)。グレッグ・レイク(キング・クリムゾン〜EL&P)なんかのヴォーカルもまあ頑張っている方だろう。

前置きが長くなったが、この78年にリリースされたキャメルの8thアルバム「Breathless」では、キャラバンからリチャード・シンクレアという優れたヴォーカリストを迎え入れたことにより、彼らの唯一の弱点である「ヴォーカルの弱さ」という問題点が解消された1枚。78年という時代を反映してか演奏はさらにフュージョン色を強め、楽曲はAOR寄り。彼らの特徴であるメロウな側面がより強調されたアルバムである。ここまでくると、これはもはや「プログレ」ではないのかもしれない(笑)。しかし「プログレ」というキーワードがなければただのポップソング好きの僕がこの素晴らしい「ポップアルバム」(と言い切ってしまおう)にめぐり会うことはおそらくなかった訳で。先日書いたマシュー・フィッシャー同様、これもまたひとつの「セレンディピティ」か。

このアルバムで印象的なサックスを聴かせてくれているメル・コリンズはセッション・ミュージシャンとしての認識しかなかったのだけど、この人ももともとプログレの人なのね。キング・クリムゾンの「アイランド」で聴かれる黄昏れたトランペットと、アルバム「レッド」での名演は彼のベストパフォーマンスのひとつだろう。

先日「音楽のカテゴライズに意味なんかない」と書いたけど、一般に「プログレ」と呼ばれる音楽を色々聴き進めていくうちに思ったのは、「プログレ」なんていう音楽カテゴリーは実は存在しないんじゃないか?ということ。一言でまとめるにはその音楽性の振幅があまりに広汎すぎる。では果たして「プログレ」とは何なのか?それは我々聴く側の「こころの在り様」の問題なのかもしれない。なんてね(笑)。

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