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  • 2016.04.03 Sunday
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Life Goes Off


「インシグニフィカンス」ジム・オルーク

JUGEMテーマ:音楽
僕ももう40前のいい歳こいたオッサンなんで(笑)、人生ロスタイムである。でもロスタイムに突入したから焦る、というのは人生負け組前提の話な訳で、人生勝ち組ならば、老いさらばえる前に死にたい、トーキンバウマイジェーネレイションとか、消え行くくらいなら燃え尽きる方がマシだ、ヘイヘイ、マイマイとか言うこともできる。しかし前にも書いたと思うけど、僕は自分では人生引き分け組くらいに思っているので(笑)、もうロスタイムに突入はしたのだけれどこれから延長戦に入って決着着けられるかなあ、くらいに思って生きている(笑)。

こと音楽に関しては、もうこの歳にもなると(笑)、そうは新しい発見なんてない。と、思っていた。ところが本当に久しぶりに魂を揺さぶられる音楽に出会ったので少し。

ジム・オルークと言うと、くるりの「図鑑」をプロデュースしていた、ソニック・ユースにメンバーとして加入した、オルタナ・カントリーのウィルコをプロデュースした(そして古いファンにひんしゅくを買った(笑))、シカゴ音響系とつるんでピコピコエレクトロニカをやっていた、など、聴きもしないで断片的な情報のみで勝手なイメージを作っていたんだけれど、実際に聴いてみて驚いてしまった。で、なぜ今までこんな素晴らしいものを聴かずにいたのかと後悔するいつものパターン(笑)。

実際に聴いてみようと思ったきっかけは、やはり待ち望んでいたジュディ・シルのCD再発にジム・オルークの名前を発見(未発表アルバムのミックスを担当)したことと、最近自分の中で再びショーン・オヘイガン〜ハイ・ラマズ熱が高まってきていて(知らないうちに癒しを求めているのかもしれない)、でも寡作な人なので(笑)もっとそっち系の音を聴きたい、と求めていたところでつながりのあるジム・オルークのアルバムに手を出してみたのである。

僕が基本的に好きなミュージシャンというのは邦楽で言えば大滝詠一、山下達郎、小山田圭吾&小沢健二、キリンジ、洋楽で言えばトッド・ラングレン、ロイ・ウッド、アンディ・パートリッジ(XTC)、先のショーン・オヘイガンなど、簡単に言うとミュージシャンである以前に自身が熱烈な音楽マニアで、自分の音楽趣味を消化し吐き出すような音楽活動をしているスタジオおたくミュージシャン、ということになる。ジム・オルークという人もまさにそういうタイプの人種である。あとやはり似てるな、と思わざるをえないのは、いわゆるネオアコ系の人達だろう。ショーン・オヘイガンだって元はと言えばマイクロディズニーだし、ジム・オルークの日本映画のサントラまで担当してしまう日本贔屓なんかはモーマスを思い出さずにはいられないし(この2人のミュージシャンはカヒミ・カリィつながりでもある(笑))。

で、ライナーノーツなんか読むとバート・バカラック(カヴァーもしている)だのジャック・ニッチェだのヴァン・ダイク・パークス(何でもジムはパークスのシングル音源再発の為に腐心したんだそうで。まさにフィル・スペクター音源の再発に音楽生命を懸けていた山下達郎と同じではないか(笑))だの、エンニオ・モリコーネだの、僕みたいなポップスおたくのオッサン(笑)が嬉しくなるようなキーワードがバンバン登場するんだが、正直そういうのはもういちいち説明してもらわなくて結構、聴けば全て分かりますわ、という気持ちではある(笑)。

確かにブラスの使い方なんかはバカラック風でもあり、エンニオ・モリコーネ風(ショーン・オヘイガンもそう)でもあるんだけど、やっぱりペイル・ファウンテンズ風でもあったりして(笑)。

で、そういうポップおたく的側面からジムの音楽に惹かれたのは間違いないんだけど、何より僕が惹かれてしまったのはジムの演ってる音楽は全く「閉じて」いないのである。このテの趣味の世界の箱庭的なオタク系音楽というのは得てして閉鎖的で暑苦しいものなんだが(笑)、彼の作り出す音というのは外に向かって開かれている。閉塞感というものがまるでない。外の世界とコミットしようとしている。そこが素晴らしい。そうした音楽性の延長にソニック・ユースへの加入だとか、ウィルコのプロデュースなんかがあったのだと思う。

もうひとつ僕にとって重要だったのは、やはりエリオット・スミス亡き後の喪失感を埋めてくれたことか。前にもブログに書いたがバッドリー・ドローン・ボーイが頑張ってくれてはいたのだけれど、正直アメリカのオルタナティヴ系はもういいかな、と思い始めていたのである。それだけに嬉しい。先のウィルコも含めてこの辺のミュージシャンたちはみなビッグ・スター〜アレックス・チルトンつながりでもあるんだけれど、ジムのそういうところも好み。これが同じアメリカのアングラ系でもルー・リードの影響が色濃い方に行っちゃうと僕のちょっと苦手なタイプな音になるんだけど(笑)。

この「インシグニフィカンス」はポップとアヴァンギャルドが絶妙に交錯する傑作である前作「ユリイカ」よりは幾分「ロック」的である。オープニングナンバーでは、めまいがするほどカッコいいグルーヴを持ったギターのリフに導かれて、例によって囁くように、ジムはこう歌い出す。

「僕の言うことなんか信じちゃいけないよ」

極論すればおよそ全てのロックミュージシャンというものは、ロックミュージックを生業としている以上、何らかの伝えるべきメッセージがあって作品を作っているはずである。それゆえ、ジム・オルークのこの肩の力の抜け方というのは、面白い。あるいはメッセージだけは随分と大層なものだけど肝心の音楽の方が情けなくて全く伝わるものがない凡百のロックミュージシャンに対する皮肉のようでもあり。

先述したように、僕がジム・オルークを聴くきっかけとなったショーン・オヘイガンの音楽は、僕にとっては万能なヒーリング・ミュージックであるのだけれど、ジム・オルークの音楽もまた同じなのだ、と言ったら、ファンの人たちからは全否定されてしまうのだろうか?(笑)

エリオット・スミス「ニュー・ムーン」



ああ、今日もイッツ・ビーンナ・ハーデイズ・ナイトだったなあ。犬のように働いたよ。丸太のように眠らなくちゃ。故エリオット・スミスの未発表音源を収録した2枚組アルバム「ニュー・ムーン」は、そんな疲弊しきった36歳の中年男には最適のアルバムである。死者から届いた二通目の(そしておそらくは最後の)手紙である。

前回のアルバム「Basement On The Hill」は「急逝したときにレコーディング中だった未完成に終わったアルバムのデモ音源集」であり、それ以上でもそれ以下でもない、という内容のアルバムだった。それゆえ熱狂的なファンが求めているからとはいえ、亡くなったアーティストの未発表音源が、当たり前だが、本人に断りも無くこうした形で世に出るということには考えさせられるものがあった。そんなこともあって正直あまり期待をせずに複雑な思いを抱いて聴いた今回の「ニュー・ムーン」だったが、これが久しぶりに、きた。特に2枚組の一枚目のクオリティの高さと内容の濃さは、彼が過去に残したどのレギュラー・アルバムにもヒケを取らない。デモ音源のため音質に難のある曲も多いのだが、もともとがアコギの弾き語りという作風が中心のアーティストであり、音質の悪さはこのアルバムの価値をいささかも毀損するものではない。

ブックレットに収められた、KISSのアルバムを手に笑っているエリオットの幼い頃の写真が胸を打つ。そういう世代なんだよな(彼は生きていれば僕より1つ上だ)。子供の頃に従兄弟の家に遊びに行ったとき、部屋に貼ってあったジーン・シモンズのポスターが恐かったことを思い出した。

1枚目のラストに以前もブログに書いたビッグ・スター〜アレックス・チルトンのカヴァー曲「サーティーン」が収録されていて、曲にあわせてつい口ずさんでしまった。

「君のパパに僕たちのことに口出しするのをやめるよう言ってくれよ/「黒く塗れ」について語り合ったことを彼に言ってやりなよ/今はロックン・ロールの時代なんだよ、と/こっちにおいでよ/ここなら2人だけだよ」

口ずさんでいたら、いつもとは明らかに温度の違う熱いものが、目の奥の方から溢れ出てきた。やはりかなり疲れているな。

エリオット・スミス関連過去記事1

エリオット・スミス関連過去記事2

エリオット・スミス関連過去記事3



僕がくるりというバンドの存在を知ったのは、TVのCMで流れていた「春風」を聴いたのがきっかけだった。「春風」は露骨なくらいにはっぴいえんどの影響が色濃い佳曲だった。あれから7年が経って、本作の先行シングル「ジュビリー」で彼らはついに「春風」を超える名曲を産み落としたのだな、と思った。

前作「NIKKI」はくるりがティーンエイジ・ファンクラブになっちゃった(「ハウディ」の頃のソフト・ロック寄りだった頃のTFC)、という趣のアルバムだったのだが、今回のアルバムはその「歌モノへの回帰」路線を踏襲した末に辿り着いた高み、とでも言うべきか。奇をてらうのが芸風だった感さえあるくるりが、こんな風に原点回帰を見せてくれたのは嬉しい。

くるり関連過去記事1

くるり関連過去記事2

くるり関連過去記事3

下から続く。

初めて聴くミュージシャンの場合、最初は自分の趣味の中のどのカテゴリーに落とし込むべき音楽か戸惑う訳だが、そんな時に参加ミュージシャンというのはカテゴライズする為のいいキーワード(手がかり)になる。スキマスイッチで言えば山崎まさよし、鈴木英哉(Mr.チルドレン)という名前が見つかって、ああなるほどね、と思った。

アルバムのラストを飾る「奏(かなで)」は名曲である。僕はもう年をとってしまったけれど、今思春期にいる若い人達がこの曲を聴いているのなら、それはとても幸せなことだろうな、とうらやましく思った。少し著作権を侵害させて頂く(笑)。

「君が大人になってくその季節が/悲しい歌であふれないように

君が大人になってくその時間が/降り積もる間に僕も変わってく/たとえばそこにこんな歌があれば/ふたりはいつもどんな時もつながっていける

抑え切れない思いをこの声に乗せて/遠く君の街へ届けよう/たとえばそれがこんな歌だったら/ぼくらは何処にいたとしてもつながっていける」

我々には幾つもの届けられなかった思いがある。だからこそこの歌が心に響く。

エリオット・スミス:「Basement On The Hill」
彼の死後、僕はタワーレコーズに行く度に必ず「エリオット・スミス」のコーナーをチェックした。そしてその度に「まだ出てないのかよ」と悪態をついた(笑)。彼が急逝した時にレコーディングしていたというラストアルバム。ようやく届けられた「死者からの手紙」である。

100s:「Honeycom.ware」
中村一義の新バンド「100s」の2ndマキシシングル。1stシングル「A」が「まあこんなもんか」って感じだったので、「Honeycom」はあまりに素晴らしすぎて正直ビックリした(笑)。これなら年明けに発表される新アルバムが楽しみ。しかしこの中村といい、椎名林檎の東京事変といい、みんなバンドやりたい年頃なのか(笑)。話ついでだが、東京事変は例のサッカーアジアカップでの中国サポーターによる「君が代ブーイング事件」の時にシングルが発表されてたので、「また林檎らしくあざといな」と思ったが、バンド名は随分前に決まってたらしく。しかしタイミング良すぎ(悪すぎ?)

嵐:「5×5」
いえ、別に恥ずかしくないですよ。ええ。ジャニーズ、聴いてました(笑)。

以下続く。

久しぶりに音楽ネタ。

最近良かったアルバム。

・バッドリー・ドローン・ボーイ
「One PLus One Is One」
”This record is dedicated to Elliot Smith”のクレジットに涙した(詳細03年12月9日付日記参照)。エリオット・スミス亡き後は君に任せた。

・マット・シャープ
「Matt Sharp」
前にも書いたが僕はウィーザー関連の音源なら何でもOK,という人間なので無条件に聴いたマットの初ソロ。レンタルズのような音を予想してたら意表をついてアシッドでダウンでフォーキーな音。否が応でもアレックス・チルトンやティム・バックレイ、ニック・ドレイクといった偉大なる先人たちを想起させる名盤。

・ウィーザー
「Video Capture Device」(DVD)
ウィーザーのデビューからのプロモVやレコーディング風景、ライヴ映像など貴重な映像を多数収録した「裏DVD」。個人的には「スマイル」の頃のブライアン・ウィルソンみたいな髭面のリヴァース・クオモがグッド。

・ウィーザー
「Deluxe Edition」
ウィーザーの「ブルー・アルバム」こと名盤デビュー作にシングルB面曲や未発表音源を追加収録した2枚組。純粋に初耳の曲はたったの3曲のみだが(笑)。

・ティーンエイジ・ファンクラブ&ジャド・フェア
「Words Of Wisdom & Hope」
リリースは02年だがティーンエイジ・ファンクラブの純粋なオリジナル・アルバムではないので未聴だった作品。しかしこのアルバムを聴かずに今まで過ごしてきたことを今猛烈に後悔してます(笑)。至福の名盤。音的にはヨ・ラ・テンゴ(TFCがカヴァーしたヨ・ラ・テンゴの「I Heard You Looking」は感動的な名演)のようなヴェルヴェット・アンダーグラウンド(及びそのフォロワー)好きな人なら絶対に気に入るであろうローファイ・サウンド。

・トミー・キーン
「The Merry-Go-Round Broke Down」
こちらも02年作品。前作「Isolation Party」があまりに素晴らしかったので、聴く前からもういいのは分かってたのだが。その期待を更に上回る名盤。トミーはこの作品発表時42歳。42歳のオヤジがこういうアルバムを作った、というのがもう奇跡である。

・キリンジ
「You And Me」
元ネタは初期のトッド・ラングレン(「Something/Anything」や「The Ballad Of」の頃の)あたりか。フル・アルバムが待ち遠しくなる新曲。

下から続く。

競馬以外のネタ。ノゲイラがミルコに勝った試合は地上波の録画放送で見たので結果を知っていたにも関わらず、もう涙が溢れて止まらなかった。そうだよな、いまミルコに勝てるのはノゲイラしかいなかったんだよな、と。ちなみにヒョードル戦で判定負けした試合、最終Rゴング後の「王者は全てを悟ってしまった!」は三宅アナ一世一代の名実況だと思う。

先日大好きなミュージシャンであるエリオット・スミスが亡くなった。享年34歳。僕はよく彼の歌をひどく落ち込んだ時に聴いた。それは彼の歌に励ましてほしかったからでも、慰めてほしかったからでもなく、ひどく落ち込んだ時にただそばにいてほしかったからである。音楽というものにそのような効能があることを15年も音楽を聴いてきて初めて知った。そしてそれを知らせてくれたエリオット・スミスに心から感謝した。

ある日たまたま聴いていたFMから流れてきた曲に「あ、エリオット・スミスの新曲かな」と思っていたらラジオのDJは「バッドリードローンボーイ」という耳慣れない名前を口にした。そこで僕は早速このバッドリードローンボーイなるアーティストのアルバムを買って聴いた。代用品でもかまわない、それくらい僕はエリオット・スミスの新譜を待ちわびていたのだ。バッドリードローンボーイは悪くないミュージシャンだった。でも(当たり前の話だけれど)エリオット・スミスの代わりにはなれない。

以前雑誌か何かでエリオット・スミスがアレックス・チルトンの「サーティーン」をライヴのレパートリーにしている、というのを読んで(あまりに選曲が「ハマっている」ので)来日したら生で聴きたいな、と思っていたのだけれど、それももう叶わぬ夢となってしまった。

心よりご冥福をお祈りします。

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